「オーストラリアで一番愛されているチョコレートビスケット」と言っても過言ではない、ティムタム。軽いクリームを二枚のビスケットで挟み、外側をチョコレートで薄くコーティングしたお菓子です。
輸入品を扱う日本のスーパーでは購入可能なところもありますし、オーストラリアのお土産として人気の定番商品なので食べたことがあるという人も多いのではないでしょうか?
[itemlink post_id=”4162″]
手作りレシピの前にティムタムをおさらい
ティムタムは、1958年にオーストラリア人の男性イアン・ノリスによって試作品の開発が始められ、創業者の一人であるロス・アーノットがその年のアメリカのケンタッキーダービーで優勝した馬の名前から名付けたそうです。
その後、試作を重ねて6年後の1964年に発売となり、あっという間に人気を得ました。
オーストラリアでは毎年6億7000万個のティムタムが作られ、二世帯に一世帯がティムタムを購入します。
オージーが一年に食べるティムタムはなんと4500万パック!!私もスーパーで半額セールをやっているのを見かけると、ついついカゴに入れてしまいます。
たくさんあるフレーバーの中でもティムタムオリジナルが一番のベストセラー、そして二位はわずかの差でダブルコート。アーノッツ社のシドニー工場では毎分3000個(毎秒約60個!)のティムタムオリジナルビスケットが製造され、この工場で24時間に使用されるチョコレートはなんと約20トンにもなるそうです。
オージー流の食べ方
そんなティムタム好きなオージー流の食べ方は「ティムタムスラム(Tim Tam Slam)」と呼ばれ、ティムタムの公式ホームページでもオススメされています。
ティムタムの両端を少しずつかじって、片側をコーヒーにつけストローのように逆側から吸うようにして飲むというもの。そうすることで中のクリームがいい具合に溶けて美味しいのだとか。
ビスケットが柔らかくなって、チョコレートコーティングが溶けてきたタイミングでティムタムを口の中に放り込むようにして食べるので「スラム」と呼ばれています。バスケットボールのスラムダンクのイメージですね。
このティムタムスラムをする時の飲み物はコーヒー以外にもポート、ホットチョコレート、ベイリーズなどが人気だということですが、個人的には紅茶やホットミルクでも美味しいと思います。
実はTim Tam Slamsというオーストラリア限定フレーバーのティムタムも発売されています。
皆さんはパックに残った最後の一つのティムタムを食べる時に、もっと食べたかったと思ったことはありませんか?
ティムタム好きの人であれば一度は夢みたことがあるであろう「永遠に続くティムタム」を求めて、今回はサラ・コーツのザ・シュガーヒット!というレシピ本を参考にティムタムの手作りに挑戦してみました。
ホームメイド・ティムタムの材料(14枚分)
材料
クッキー生地
- 無塩バター 115g
- グラニュー糖 115g
- 卵 1個
- 無糖ココアパウダー 30g
- 薄力粉 150g
- 塩 少々
クリーム
- 無塩バター 115g
- 粉砂糖 125g
- 無糖ココアパウダー 大さじ1
- 麦芽飲料の粉末 大さじ1
*今回はオバルティンを使用しましたが、日本ではMilo(ミロ)が一番近いかもしれません。
チョコレートコーティング
- ミルクチョコレート 200g
- ココナッツオイル 大さじ1
下準備
- クッキー生地とクリーム用のバターはそれぞれ室温に戻しておきます。
- クッキー生地用の薄力粉と塩は合わせてふるっておきます。
- オーブンは180度に予熱しておきます。
作り方
クッキー生地
- バターとグラニュー糖をふわっと白っぽくなるまで泡立て器でよくすり混ぜます。
- 卵を加えてミクスチャーの色が明るくなるまで、まんべんなくしっかりと混ぜ合わせます。
- ココアパウダーを加えて、ダマがなくなるまでよく混ぜ合わせます。
- 合わせてふるっておいた薄力粉と塩を加えて、ゴムベラでしっかりと粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせます。出来上がりの生地はかなり柔らかめです。
- 生地をクッキングシート二枚の間に挟み、めん棒で5mmほどの厚さの長方形に伸ばします。生地をトレーに乗せ、冷凍庫で30分、あるいは冷蔵庫で1-2時間生地が固くなるまで冷やします。
- 冷やした生地を取り出し、28個の小さい長方形(3cmx6cm)にカットします。
- クッキングシートを敷いた天板に均等に間隔をあけてカットした生地を並べ、オーブンで10分焼きます。焼き上がったらケーキクーラーの上で冷まします。
クリーム
- バターが柔らかくなるまで泡立て器でよく混ぜます。
- グラニュー糖、ココアパウダー、麦芽飲料の粉末を加えて、ダマがなくなるまでしっかりと混ぜ合わせます。
- 小さじ山盛り一杯のクリームを冷ましたクッキーの半分に塗り、その上に残りのクッキーを乗せてサンドします。
- チョコレートコーティングを準備している間、クリームを挟んだクッキーはトレーに乗せて冷蔵庫で冷やしておきます。
チョコレートコーティング
- チョコレートとココナッツオイルを合わせて湯せんで溶かし、よく混ぜます。
仕上げ
- 冷蔵庫から冷やしたクッキーを取り出し、手(あるいはスプーン)を使ってチョコレートコーティングに浸し、ベイキングシートを敷いたトレーの上に乗せます。
- 冷蔵庫で冷やしてチョコレートが固まったら出来上がりです。
少し大きめのサイズに出来上がったので、見た目はSuper Sized Tim Tams!という感じになりました。サクサクっとしたビスケット、濃厚なクリームそして外側のチョコレートのそれぞれのフレーバーが絶妙に合わさって満足のいく味です。
お店で買ってきたティムタムと食べ比べてみると、80%くらい本物に近い味になったと感じました。もう少しビスケットを小さく薄く作ることで、さらに本物のティムタムのようになると思います。
ワンポイントアドバイス
今回、泡立て器を使って手で混ぜましたが、クッキー生地とクリームを作る時は電動のハンドミキサーを使うと時間も短縮され楽だと思います。また、チョコレートコーティングはダークチョコレートを使ってクラシックダークのようにしてみるのもいいかもしれません。
まとめ
「ティムタムを作るなんて難しそう」と思う方もいるかもしれませんが、材料や工程自体はとてもシンプルなのでTim Tam Loverの方には是非チャレンジしてもらいたいレシピです。
自宅でネバーエンディング・ティムタムを楽しみませんか?
[card2 id=”816″]
[card2 id=”362″]
[itemlink post_id=”4162″]