パンの中身をくり抜きボールのようにして、温かいディップを入れて食べる料理、Cob Loaf Dip(コブローフ・ディップ)
パン全体を使うので、中の柔らかい部分も外側のサクサクな部分も、ちぎってディップにつけながら楽しく食べられる料理です。
見た目も華やかでインパクトがあり、オーストラリアでは昔からホームパーティーでゲストに喜ばれる定番の一品です。
なぜ丸いパンの一種がコブローフと呼ばれるようになったのかは定かではないようですが、英語で「小屋」を意味する “cottage” を省略した “cot” からという説や、「小さな丸い石」という意味を持つ “cobblestones” というワードからという説などがあるようです。
今回はお手軽で簡単に作れる三種類のコブローフ・ディップのレシピを紹介していきたいと思います。
レシピは丸い形のパンを使うと準備がしやすく、ディップを入れるのにも最適ですが、コブローフは日本では馴染みがないパンかもしれませんので、ない場合はフランスパンなどでも代用が可能です。
いろいろなサイズのパンで作ることができますので、使うパンのサイズによってフィリングの量を調節してください。
今回はお店にミニサイズのコブローフ(約200g)があったのでそちらを購入して使用しました。
チーズ&ベーコン・コブローフ
材料 六人分
- コブローフ 大1個(約450g)あるいは小2個(約200g)
- オリーブオイル 大さじ1
- たまねぎ(中) 1個
- にんにく 1片
- ベーコン 200g
- クリームチーズ 250g
- クリーム 150ml
- サワークリーム 150ml
- ピザ用チーズ 150g
- 塩 少々
- 胡椒 少々
下準備
- コブローフの上部をナイフで切り取って蓋を作ります。1.5cm程度の縁を残して中のパンをくり抜きボールのようにします。くり抜いたパンは一口大に切るか、手でちぎっておきます。
- オーブンを180度に予熱しておきます。
- ベーキングトレーにベーキングペーパーを敷いておきます。
- クリームチーズは室温に戻して柔らかくしておきます。
作り方
- たまねぎ、にんにくはみじん切りに、ベーコンは四角く切ります。
- オリーブオイルを入れたフライパンを中火にかけます。フライパンが温まったらたまねぎ、にんにく、ベーコンを加えて、たまねぎ、にんにくが柔らかく、そしてベーコンがカリカリになるまで数分間炒めます。
- 火からおろして、柔らかくしておいたクリームチーズ、クリーム、サワークリーム、そしてピザ用チーズを加えてよく混ぜ合わせます。
- お好みで塩、胡椒をして、スプーンを使ってフィリングをパンで作ったボールの中に入れます。
- ベーキングトレーにフィリングの入ったパン、パンで作った蓋、くり抜いて一口大にしておいたパンを並べて、予熱しておいたオーブンでパンとチーズにこんがりと焼き色がつくまで約20分焼きます。カリカリに焼けたパンを添えて出来上がりです。
- コツ・ポイント
チーズとベーコンの組み合わせがパーフェクトなコブローフ・ディップの大人気!定番レシピです。
パンから溢れ出しそうなチーズについたこんがりとした焼き色が食欲をそそります。
カリカリに焼けてラスクのようになったパンに濃厚なディップが絡み、クリーミーな風味がクセになる一品。
いろいろなチーズを入れて、チーズフォンデュのようにして食べても楽しいと思います。
ホームパーティーの際にはパンだけでなく、にんじん、きゅうり、セロリなどの野菜スティックを添えるとさらに華やかになりますよ。
ベーコンの代わりにソーセージをスライスして入れたり、マッシュルームを加えたりとお好みで簡単にアレンジができます。
ベビースピナッチディップ・コブローフ
材料 六人分
- コブローフ 1個(約450g)あるいは2個(約200g)
- オリーブオイル 大さじ1
- たまねぎ(中) 1個
- マッシュルーム 100g
- ベビースピナッチ 250g
- クリームチーズ 250g
- サワークリーム 300ml
- フレンチオニオンスープの素 40g
- 塩 少々
- 胡椒 少々
- にんじん(中) 3本
下準備
- コブローフの上部をナイフで切り取って蓋を作ります。1.5cm程度の縁を残して中のパンをくり抜きボールのようにします。くり抜いたパンは一口大に切るか、手でちぎっておきます。
- オーブンを180度に予熱しておきます
- ベーキングトレーにベーキングペーパーを敷いておきます。
- クリームチーズは室温に戻して柔らかくしておきます。
作り方
- たまねぎとマッシュルームはみじん切りにします。
- オリーブオイルを入れたフライパンを中火にかけます。フライパンが温まったらたまねぎ、 マッシュルームを加えて柔らかくなるまで数分間炒めます。最後にベビースピナッチを加え、さっと軽く火を通します。
- 火からおろして、柔らかくしておいたクリームチーズ、サワークリーム、そしてフレンチオニオンスープの素を加えてよく混ぜ合わせます。
- お好みで塩、胡椒をして、スプーンを使ってフィリングをパンで作ったボールの中に入れ、パンで作った蓋を乗せます。
- ベーキングトレーにフィリングの入ったパンを乗せ、くり抜いて一口大にしておいたパンを周りに並べて予熱しておいたオーブンで約20分焼きます。
- オーブンで焼いている間に、にんじんをスティック状に切って茹でます。
- パンにこんがりと焼き色がついたらオーブンから取り出し、カリカリに焼けたパンと茹でたにんじんを添えて出来上がりです。
- コツ・ポイント
ベビースピナッチを使ったベジタリアンオプションでは定番のコブローフ・ディップのレシピです。
濃厚なクリームシチューのような風味のディップは心も体も温まり、寒くなる季節にピッタリの一品です。
フィリングは事前に作って冷蔵庫に入れておくこともできるので、ホームパーティーの当日にパンに入れてオーブンで焼くだけというお手軽さ。
コーンを追加したり、チーズ好きの人はピザ用チーズやモッツァレラチーズなどを入れるとチーズが伸びてさらに美味くなること間違いなし!
また、フレンチオニオンスープではなく違うスープの素を使ってアレンジをしても楽しいかもしれません。
チョコレート&マシュマロ・コブローフ
材料 六人分
- コブローフ 1個(約450g)あるいは2個(約200g)
- マシュマロ 150g
- チョコレート(ミルク) 300g
- ダイジェスティブビスケット 100g
下準備
- コブローフの上部をナイフで切り取って蓋を作ります。1.5cm程度の縁を残して中のパンをくり抜きボールのようにします。くり抜いたパンは一口大に切るか、手でちぎっておきます。
- チョコレートとビスケットは一口大に手で割っておきます。
- オーブンを200度に予熱しておきます。
- ベーキングトレーに大きめのアルミホイルを敷き、その上に一回り小さめのベーキングペーパーを敷いておきます。
作り方
- パンで作ったボールの中にマシュマロ、チョコレート、ビスケットを層にして入れ、最後にパンで作った蓋を乗せます。
- トレーに敷いたベーキングペーパーの上にパンを乗せ、アルミホイルで全体を包みます。
- 予熱しておいたオーブンで20~30分焼き、チョコレートとマシュマロのフィリングが溶けてとろっとしてきたら出来上がりです。くり抜いたパンを添えて温かいうちにどうぞ。
コツ・ポイント
最後はデザートのコブローフ・ディップ!甘いものが大好きな人にはお勧めのレシピです。
パンを丸ごと使ったチョコレートフォンデュのようで、食べ応えのある一品。
マシュマロやチョコレートは溶けてとろとろになるので、パンの中に入れる際は隙間なくたくさん詰めることをお勧めします。
ストロベリー、ミックスベリー、バナナなどのフルーツをディップにつけながら食べても美味しいと思いますし、プレッツェルを添えると塩っけがアクセントになっていいかもしれません。
ダークチョコレートやホワイトチョコレート、お好きなビスケット菓子などを入れていろいろなアレンジに挑戦してみてください。
また、少し冷めてから食べると甘い菓子パンのようになって、違った風味を楽しめますよ。
最後に
どんなディップもコブローフで作ったボールに入れると一気におしゃれな料理に大変身します。
ディップだけでなく濃厚なチャウダー、スープ、シチューなどを入れることもできます。
また、最近ではインド料理のバターチキンカレーやメキシカン料理のナチョスを入れたり、ラザニア風やピザ風のようにイタリアンにアレンジするといったユニークなレシピもあるようです。
オーストラリアのレシピサイトTaste.com.auによると近年コブローフ・ディップのレシピ検索数が増え、ソーシャルメディアでも人気があったのはインパクトが大きいコブローフ・ディップのレシピ投稿でした。
定番のレシピと共にお洒落なコブローフ・ディップの人気も出てきているようでアレンジの可能性は無限大! あなた好みのコブローフ・ディップを作って、ホームパーティーでゲストをびっくりさせてみませんか?
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