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アデレード ロードトリップ

アデレードの川で船旅。ハウスボートでマレーリバークルーズ

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Sunset dinner 毎年話題になる「世界で最も住みやすい都市ランキング」

実は、南オーストラリア州の州都アデレードは、英誌エコノミストの調査部門「エコノミスト インテリジェンス ユニット」が主催するこのランキングで、毎年10位以内をキープし続けている都市なのです。

世界の140都市が、経済の安定度、教育、交通、医療、環境の5項目で100点のスコアを競い合うランキングの中で、常に上位を維持している都市アデレード(Adelaide)

今回は、そんなアデレードの魅力をじっくり味わえる5日間のユニークなロードトリップをご紹介します。

世界で最も住みやすい都市ランキング上位のアデレード

アデレードは、オーストラリアの中で、人口第5位の都市ですが、町の中心部は非常にコンパクトにまとまっています。

必須日常品は全て20分圏内で、用がすんでしまう利便性も住みやすさの一つかもしれません。

オーストラリアの他の大都市が、流刑植民地としてスタートしたのとは異なり、アデレードは流刑囚を受け入れない植民地として自由移民者によって建設されたため、道は碁盤目のように整然と並んでおり、イギリス風の建物も多く残っています。

アデレードと聞くと、真っ先に思い浮かぶのは、ワインで有名なバロッサバレーや、野生動物と触れ合えるオーストラリアでも有数の場所であるカンガルー島などが有名ですが、アデレードには、オーストラリア最大のマレーリバー(The Murray River)があります。

折角、世界で住みやすい都市トップ10のアデレードに来たらならば、日本ではなかなか経験することのできない方法で、アデレードの魅力を味わってみるのもお勧めです。

ロードトリップとは言っても、いつものロードトリップとは一味変わった、ハウスボートでのロードトリップをご提案したいと思います。 Murray river ハウスボートとは、フラットなボートの上にコテージが載っているような風采のボートで、ホテルのように滞在に必要な設備、日常用品が用意されています。

ハウスボートは速度がそこまで出ない設定になっているため、船舶免許がなくてもレンタルすることができます。

レンタル会社によって多少違うようですが、ほとんどの場所で、18歳以上であり自動車の国際運転免許証を持っていれば、レンタルすることができるようです。

マレーリバー周辺にはボートで立ち寄れるワイナリーや、19世紀後半の歴史的な建築物も残っており、野生動物に会えるチャンスも多くあります。

本当のオーストラリアの姿を味わえる、またとない機会となるのではないでしょうか。 House boat

1日目:アデレード空港からマレーリバー

アデレードへ行くには、日本からは直行便がないため、シドニーやパース、ゴールドコーストと言ったオーストラリアの他の主要都市での乗り継ぎが一番便利です。

アデレード空港から、直接ハウスボートをレンタルできるマレーリバーまで、公共バスも通ってはいますが、やはり一番自由が利くのは、レンタカーです。

ハウスボートをセルフドライブでレンタルする場合には、川岸のカフェやワイナリーなどで、食事をする以外は、セルフサービスになるので、レンタカーであれば、4泊5日のボートでの滞在の荷物も、食べ物や飲み物を持ち込むのにも、融通がきくため楽です。

ほとんどのハウスボートには、大きな冷蔵庫付きのキッチンとBBQ設備が付いてくるので、静かな水面を眺めながら、ディナーで、美味しいオージービーフに舌鼓を打つこともできます。 BBQ アデレード空港から、車で1時間くらいでマレーブリッジ(Murray Bridge)という町へ。

この町は、マレーレバー下流域では一番大きな町で、リバークルーズを楽しむ人で夏場はとても賑わいます。

19世紀後半の蒸気船を模して作られたクルーズ船で、同様に4泊5日程度のマレーリバーをクルーズすることもできるので、セルフドライブではなく、手軽にホテル感覚での旅行をされたい方には、そちらのプランもお勧めです。

また、アデレードからマレーブリッジの間にも、すでに何軒かワイナリーがあるので、ハウスボートでのディナー用に、地元のワインを仕入れて臨むのも、きっと旅行中の楽しみが増えるでしょう。

ハウスボートをレンタル

いよいよハウスボートのレンタルです。

ボートの大きさはまちまちですが、家族や友人とシェアするのであれば、3部屋もしくは4部屋くらいベットルームのあるボートが、余裕があって快適だと思います。

各部屋にはクイーンズサイズのベッドが用意されており、部屋も十分ゆとりがあります。

お手洗いも2箇所、シャワー、洗濯機付きです。リビングでゆっくりすることもできますし、BBQ設備やバーカウンターもあり、スペース的にもとてもくつろげる空間です。

2階は、一面テラスのようになっているスタイルも多く、朝は見晴らしのいい2階で、自然のハーモニーを聴きながらブレックファーストを楽しむこともできます。

中には、ジャグジー付のボートもあるようです。

料金は、季節によって変動しますが、上記のサイズのハウスボートでAUD2,000-3,000(日本円で、2020年4月15日時点で、約14万円-20万円程度)ですので、お得に多人数で旅行を楽しむことができます。

レンタルボート店では、簡単な川域の地図と運航に際しての注意事項をまとめた航路図を貰えます。

季節によっては、川の水位が非常に低いこともあり、両岸から十分に距離をとって、浅瀬には近づかないように注意が必要ですが、ボート自体の運転は非常に簡単です。

モーターエンジンがボートの後ろに搭載されており、ボート前方にあるキャプテン席で、ハンドルを握り、進行方向を調整します。

セルフドライブの醍醐味は、何と言っても自分たちのペースで、好きなところに立ち寄れることです。

立ち寄りたい場所があれば、お好みのタイミングで桟橋や岸にボートを係留することができるので、ディナーの後にちょっと近くをブッシュウォーキングといったことも自由にできます。

携帯も通じない、人里離れたオーストラリアの奥部を探索しているかと思うと、とてもアドベンチャーな気分です。 Captain seat ハウスボートに乗船して、最初の停泊地はザ・キューブ・マレー・リバー(The Cube Murray River)というレストランでのランチ。

ラウンジルームとデッキが完備された水上コテージタイプの宿泊施設で、アートと水上コテージが一体となった興味深い雰囲気のレストランです。

ランチで腹ごしらえした後は、ボートでカクテルを楽しみながら、次の目的地、マンナム(Mannum)に向かいます。

マレーリバーのルートの中でも、この航路が一番人気で、多くのボートが行き交っています。

みんな、ボートがすれ違う際には、グラスを掲げて、フレンドリーに乾杯の声をかけて、行き交います。

マンナムには、ビジターインフォメーションセンターのあるアーノルドパーク(Arnold Park)に、この町の始まりとなった1853年に造船された有名な蒸気船、マリーアン(Mary Ann)号が係留しており、クルーズに出ていない時には中を見学させてもらえます。

小さな素朴な町といった風情で、地元の人たちもとても優しく、大都市から離れて、リラックスした雰囲気の町です。

ディナーは、ボートをBowhillの町近郊の静かな川岸に泊めて、オーストラリアスタイルのBBQです。

本物のアウトバックスタイルでオーストラリアの夜を楽しみます。

ディナーの後は、2階のテラスに登り、満天の星空を眺めることができるのも、空気の綺麗なオーストラリアの田舎ならではです。

ボートは、安全のため、岸に停泊したまま船中泊です。 Swan reach

2日目:Ngaut Ngaut先住民保護区へ

ゆったりスペースを取ったベットルームでは、普通のホテルと変わりなく快適で、水上の静かな環境は休息には最適な場所です。

森の中からは、朝から様々な鳥の鳴き声が聞こえており、オーストラリアの自然の豊かさを身近に感じられます。

ボートと共にレンタルしたカヤックで、川岸を回ってみます。

反対側の河岸にある町、ボウヒル(Bowhill)にある小さな雑貨店で、コーヒーとサンドイッチをテイクアウトして、外のテラス席で、川を眺めながらブレックファーストを楽しみます。

お昼頃にオーストラリアの遺跡の中でも重要な遺跡の1つである、Ngaut Ngaut先住民保護区(Ngaut Ngaut Conservation Park)に到着。

数万年前に岩を削って作られた古代の遺跡が残っており、アボリジニの暦である、太陰歴が岩壁に彫られています。

ガイド付の遺跡ツアーがあるので、参加してみられると、先住民の歴史についてより理解が深まると思います。

また、保護区の周りには遊歩道も設けてあり、何百年もの時間をかけてマレーリバーに削られた断崖を散策することもできます。 Ngaut Ngaut

3日目:さらに上流へ

更に川の上流を目指して、ゆっくりといつくかの小さな町を通り過ぎていきます。

両岸には様々なデザインのハウスボートが係留されており、中には、横に水車型の車輪が付いた、昔ながらのパドルウィーラー(Paddle Wheeler)を真似たものなど、見ているだけで楽しくなるようなボートも数多くあります。

ハウスボートのデッキでゆったりコーヒーを飲みながら、過ぎていく景色を眺めているのはいつまでも飽きません。 Paddle wheeler ランチを兼ねて、ブランシェタウン(Blachetown)のバークソルトワイナリー(Burk Salt Winery)に立ち寄ってみましょう。

ローカルファーム直送のチーズをおつまみに、ワインテイスィングを楽しむことができます。

美しい緑のブドウの木と、マレーリバーを眺めながらのワインテイスィングはまた一味違った味わいがあります。 Blanchetown この後は、大きな町もなく、だんだん緑が両岸に増えてきます。

夕暮れになってくると、夜行性の野生動物の動きが活発になり、水辺に飲み水を求めてくるカンガルーやウォンバットを見ることができます。

運がよければ、地元の人も滅多に見られないというエミューを見ることもできるかもしれません。

ディナーの後にも、ボートのライトを灯火して、夜行性動物を探してみるのも、オーストラリアならではのユニークな経験ができるでしょう。

4日目:マレーブリッジへ

入れたてのコーヒーとアデレードで仕入れてきた旬のフルーツで軽くブレックファーストをとり、出発地のマレーブリッジに向けて往路、川を下っていきます。

帰る途中に、スワンリーチ(Swan Reach)という開拓時代に栄えた古い町に立ち寄ってみましょう。

この町は1850年代に移民が定住してから、羊毛で生計を立ててきた町です。

スワンリーチ博物館(Swan Reach Museum)には、オーストラリアで羊毛が重要な役割を果たしてきたことを窺い知ることができる資料が展示されています。

また、歴史的な町のガイド付きツアーも開催されています。

ボートクルーズは、両岸のそそり立った岩がお城のようで、圧巻の景色が続きます。

これらの崖は古代に海底が隆起して形成されたもので、手付かずの自然を360度、ボートのテラスから満喫できます。

ハウスボートでの最後の夜は、ラグーンの近くの浅瀬に船を止めて、焚火を囲んでのディナーです。

オーストラリア人はこの焚火のことをBush TV(茂みのテレビ)と呼んで、アウトバックなライフスタイルを象徴するカルチャーの一つとなっています。 Bush TV

5日目:旅の終わり

最終日はマレーブリッジまで戻り、ボートを返却して、ハウスボートのクルーズは終了です。

このマレーブリッジの町は、歴史的にも非常に見応えのある町ですので、時間があれば、マレーブリッジリジョナルギャラリー(Murray Bridge Regional Galler)の展示室に展示されている現代クラフトやアート作品を鑑賞しましょう。

マレーブリッジ近郊のモナルト動物園(Monarto Zoo)もぜひ訪れてみてください。

この動物園は、オープンレンジといってより自然に近いスタイルで動物を展示しているオーストラリア最大の動物園になります。

アニマル・エクスペリエンス(animal experiences)等、様々なツアーがあり、動物を間近で見ることができるので、小さなお子さんにもとても人気です。

条件の整った、限られた地域でしか経験できない、セルフドライブでのハウスボートを使用したロードトリップ。

いかがでしたでしょうか?

普段アウトドアでない方にも、十分楽しんでいただける、手軽な水上コテージ旅行だと思います。

ボートでなければ味わえない、オーストラリア・アデレードの魅力がふんだんに詰まった4泊5日になること間違いなしです。