日本でも大きく報道されたオーストラリアの森林火災(ブッシュファイヤー)。コアラなど野生動物達の痛ましい姿を目にし、何か自分にも出来る支援はないかと探されている人も多いと思います。
また、この大災害が起こった原因とも言われている気候変動や環境問題にも目を向けずにはいられません。そこで今回は、シドニーのあるNSW州が行っているボトル回収機を紹介したいと思います。これを利用すれば、森林火災で被害を受けた農家への寄付と、地球環境を守る活動が同時にできるんです!
今、地球で起きている気候変動や環境問題について
2019年9月頃からオーストラリアで起きた大規模な森林火災は、収束の気配が見えてきてはいますが、今もなお消火活動が続けられています。
これまでに2千件以上の住宅が全焼し、数十億もの動物や昆虫が犠牲になりました。日本では聞きなれない森林火災ですが、オーストラリアでは毎年夏なると頻繁に発生しています。
しかし、今回の火災はこれまでとは大きく異なっています。夏本番前から史上最高気温が相次いで記録され、干ばつが続きました。そんな中で例年よりもずっと早い時期に森林火災が発生し、未曽有の大災害になりました。
これは、まさに世界中で叫ばれている気候変動による温暖化の影響と言えるのではないでしょうか。
今のオーストラリアには観光が1番の支援
こちらの記事でも触れられていますが、今のオーストラリアの被災地に必要なのは観光です。
森林火災が落ち着いた地域も多くあるにも関わらず宿泊客のキャンセルが続いており、観光産業は大打撃を受けています。そこで私たちが出来ることは、旅行で復興を応援すること!
旅行に来て、泊まり、食べて、お土産を買って帰り、正しい今の姿をSNSに載せて発信することが復興への支援に繋がります。
また旅行前の安全面の確認には、オーストラリア政府観光局のサイトが便利です。日本語で森林火災の最新情報を確認することができます。
・オーストラリア政府観光局の山火事に関する情報→https://www.australia.com/ja-jp/travel-alerts.html
寄付とエコ活動が同時に出来るボトル回収機を利用しよう!
オーストラリアに遊びに来たら是非使って欲しい機械があります。それはボトル回収機です!
シドニーのあるNSW州ではペットボトル、瓶、缶、牛乳パックなど飲料容器専門のボトル回収機を利用してのリサイクルを行い返金してもらう「Return and Earn」と呼ばれるキャンペーンがあります。
普段のゴミ出しでも飲料容器はリサイクルゴミとして出していますが、この回収機を利用すると1本につき10セント戻ってくる仕組みになっています。
このお金は現金、現金バウチャー、電子マネーとして受け取るか、寄付を行うことができます。
もちろんリサイクルを行うだけでも大変重要な事ですが、この時期だからこそ選びたいのが寄付になります。
今回の干ばつと森林火災で莫大な被害を受けた農家や農村コミュニティを支援するRural Aidに寄付金が送られるからです。Rural Aidはオーストラリアで最大の農村慈善団体の1つで、自然災害時に農家や農村に支援を提供する共に農業部門の持続可能性を支援しています。
対象の容器を確認しよう
このボトル回収機では、150mlから3Lまでのソフトドリンクなどの缶、ペットボトル、ビール瓶、カートン(牛乳パックなど)が利用できます。
しかし、押し潰されたり壊れたりしておらず良好な状態であり、中身が空で、ラベルは付いたままであることが条件です。
また機械を利用できない容器は、1L以上の牛乳やジュースボトル、ワインボトル、スピリットボトルになります。
基本的にボトル回収機利用可能な容器には「10c REFUND」の文字が印刷されていますので、それを基準にすると分かりやすいと思います。
どうやってリサイクル回収機を利用するの?
払戻金を全て寄付する場合はとても簡単で容器を機械に入れたら「Donations(寄付)」の文字を選ぶだけで終了です。
タロンガ動物園など主要な観光地には、払戻金を受け取らず寄付のみを受け付けている機械が設置してあります。動物園内だけでも、ロープウェイを降りた直ぐの場所やフードコートなど4カ所もあります。
その他に、セントラル駅、マーティンプレイス駅、ボンダイジャンクション駅に設置されています。詳しい場所はこちらから調べることができます。またリサイクル回収機だけでなく指定の店頭での回収も行っています。
その場合は、寄付をしたいと伝えるだけで大丈夫です。
このキャンペーンについてもっと詳しく知りたい場合や、払戻金の受取方法などは下記のサイトをご覧ください。
・Return and Earn →https://returnandearn.org.au/
寄付と地球環境を守る活動が同時に行えるボトル回収機。ビールやジュースを飲んだ後は、少し面倒でも是非ボトル回収機まで持って行って寄付を行ってみてください。
その小さな行動が人の助けにもなり、地球の未来へ大きな変化に繋がると思います。