オーストラリアに住んでいたら「blue chip(ブルーチップ)くらい持っておいたら?」なんて会話になることもあるのではないでしょうか?
少し前までは銀行に預けておけば、年間で3%もお金が増えてる!なんてこともありましたが、今では流石にそこまでは増えなくなりました。(もちろん日本よりは全然いいです…)
現状の金利が気になる人はこちらのサイト(InfoChoice)から確認できます。
中国と資源に強く依存しているオーストラリアの経済。下記のチャートにもあるようにASX200指数(オーストラリア証券取引所の指数)は現在では下落傾向にあります。コロナウイルスや森林火災がおさまりはじめ、ポジティブなニュースが増え始めれば戻し始めるかと思いますが、今は円高豪ドル安株安のトレンドになっています。
オーストラリアの株を買うのならこのタイミングで考えた始めた方がいいのではと思い、オーストラリアのblue chip(ブルーチップ)を個人的な意見をふまえながらまとめてみました。
※米中摩擦の懸念や新型コロナウイルスの影響は長期的に影響すると考えられています。(2020/5/14更新)
blue chip(ブルーチップ)とは?
blue chip(ブルーチップ)とはいわゆる株式投資で使われる言葉の一つで、端的にいうと「優良株」のことです。
日本でも日経225なんて聞いたことがある人がいるんじゃないでしょうか?
日経225とは、東証一部上場企業(銘柄)のうちの225銘柄のことになります。具体的な企業名でいうと、三菱UFJなどの銀行株から、トヨタやソニーなどの優良な東証一部上場企業。
オーストラリアにもS&P/ASX 200といって、時価総額別での上位200社で構成されている指標があります。それらが次の章のようなオーストラリアの企業となります。
オーストラリアのブルーチップ
こちらの表ではオーストラリア時価総額上位20社を配当利回り順で記載したものです。配当利回りでだけで考えると銀行関連銘柄の利回りがとても高いということがわかります。
企業名 | 分野 | 配当利回り | 時価総額(豪ドル) |
ウエストパック銀行 | 金融 | 6.93% | 907.26億 |
ナショナル・オーストラリア銀行 | 金融 | 6.42% | 762.19億 |
オーストラリア・ニュージーランド銀行 | 金融 | 6.21% | 730.32億 |
Suncorpグループ | 金融 | 5.61% | 162.16億 |
ウッドサイド・ペトロリアム | エネルギー | 5.19% | 327.26億 |
オーストラリア・コモンウェルス銀行 | 金融 | 5.06% | 1509.31億 |
Scentreグループ | 不動産 | 4.92% | 202.22億 |
リオ・ティント | 素材 | 4.76% | 366.65億 |
インシュアランス・オーストラリア・グループ | 金融 | 4.52% | 163.62億 |
アムコール | 素材 | 4.34% | 171.57億 |
Macquarieグループ | 金融 | 4.21% | 513.04億 |
ウェスファーマーズ | 生活必需品 | 3.94% | 512.61億 |
Transurbanグループ | 資本財 | 3.89% | 429.09億 |
テルストラ・コーポレーション | 電気通信 | 2.60% | 456.70億 |
ウールワース | 生活必需品 | 2.44% | 527.69億 |
Brambles Limited | 資本財 | 2.30% | 195.06億 |
Goodmanグループ | 不動産 | 2.01% | 272.25億 |
Newcrest Mining Limited | 素材 | 1.08% | 227.04億 |
シー・エス・エル | ヘルスケア | 0.74% | 1416.34億 |
BHPグループ | 素材 | – | 930.10億 |
※S&P/ASX 20と配当利回り(2020/2/1)
・アムコールは主に食品や飲料などあらゆるもののパッケージ製造を行なっている会社。
・リオティントやBHPグループなどは鉱業関連で世界中に拠点があります。
・シー・エス・エルは、1916年に設立後、医薬品の製造を行なっている。
・グッドマンは、工業用不動産の開発や管理
などなど日本人には聞き慣れない会社も多いです。素材や不動産、金融、ヘルスケアの企業が上位を占めていて、情報通信系の会社はテルストラ以外は入っていません。
オーストラリアのブルーチップの買い方
銀行においておくだけでも金利の高いオーストラリア。リスクを負ってまで、優良株なんて買う必要あるのか?
日本から投資する場合は、豪ドルが安く、blue chip(ブルーチップ)の株価が低いときに買っておくことで、為替差益はもちろんのこと、株価が上がった時に利益となるキャピタルゲインと配当金も得ることができます。
ただし、問題は日本に住んでいる人で、日本円を豪ドルにしながらも、さらにそれでブルーチップを買うという場合。残念なことにアメリカ株のように、日本の普通のネット証券からオーストラリア株を買うことはできません。実際はみずほ証券などからできるのですが、手数料が高くなってしまいますのでメリットを享受できないのが現状。
そのため、効率的に購入する方法はかなり限られてきてしまいますが、下記のような方法があります。
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オーストラリアに住んでいる人
証券会社の口座を開くことで、買うことができます。基本的に証券会社の口座を開設するためには、オーストラリア在住で納税をしていることが条件となります。
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日本に住んでいる人
- ADR(米国預託証券)を利用。
アメリカ以外の優良企業に対して、米ドル建てでアメリカ市場で売買をすること。ただし、配当金はでるのですが、米ドル建てでの取引で、為替差益や手数料はきっちり考える必要があります。
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- 現地の家族や知り合いを通じて購入
よくオーストラリアに行く人で、しかもオーストラリアに住んでいる家族や知り合いがいれば、頼むなりなんなりして、豪ドルを送金し買うことができます。家族がいる場合なんかはこの方法がおすすめです。
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