オーストラリアとアメリカの違い。「スーパーマーケット」を比較

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オーストラリアに住んであっという間に年月が経ちました。

最初は1、2年の滞在予定だったのですが、あまりにもオーストラリアのライフスタイルを気に入ってしまい、気づけば8年半も居座ってしまいました。それでも飽きることなくまだまだ住みたいと思うほどです。

スーパーのブランド

オーストラリアに長く滞在して、1番足しげく通うところといえばやはりスーパーマーケットです。

日本では各地に様々なスーパーマーケットブランドがありますが、今回は、オーストラリアとアメリカのスーパーマーケットの違いをご紹介します。

オーストラリア

オーストラリアの国土面積は日本の約20倍もの大きさを誇っているにも関わらず、主要なオーストラリアのスーパーブランドはウールワース、コールス、IGA(アイジーエー)の3つのみ。そして、もう一つがドイツ発祥のスーパーアルディです。

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現在では、この4つのスーパーが国内で競い合っているという形です。全体的に選択肢が少なく、ブランドが少ないのが、ある意味でオーストラリアの特徴といえます。

アメリカ

アメリカ本土も国土はオーストラリアと同じくらいなのですが、州も人口も圧倒的に多いため、スーパーの種類やブランドもたくさんあります。

面白いのがWegmans(ウェグマンズ)というスーパーだと東海岸を中心に分布していたり、Trader Joe’s(トレーダージョーズ)だと西海岸中心に広まっていたり、などの違いがあることです。もちろんそれ以外にも大きいスーパーは沢山あり、日本のように選択肢があります。

ちなみにロスなどに行くと、すごく大きな日本の食品のみを扱っているスーパーチェーン店などもあり、日本人には嬉しい限りです。

エコバック VS 紙のレジ袋

ここ最近の新しい大きな違いといえば、2018年から始まった「スーパーのレジ袋廃止」です。

オーストラリア

オーストラリアでは本格的に始まる前に廃止の試用期間があったのですが、その最初の3ヶ月でなんと15億枚ものレジ袋が節約されたそうです。

全くなくなったわけではなく、お店では約10円程度で購入できるビニール袋や布製のスーパーオリジナルのエコバックが約100円前後で売られていますが、みなさんほとんど自身のエコバックを持って来店するか、購入品が少ない場合は何にも入れずに商品のまま運ぶ人もよく見かけます。

牛乳や卵のパック、野菜やパンやシリアルなど、そのまま担いで道を歩く様はクスッと笑ってしまいたくなりますが、かくいう私もやっていました。

オーガニックな生活が根付いているオーストラリアでは、エコバックでの買い物もすぐに馴染んだように思います。お店で期間限定で売られる柄のついたエコバックを買うことも楽しみのひとつです。

オーストラリアのエコバッグ

アメリカ

一方、アメリカではエコバック持参の方もよく見かけますが、まだまだレジ袋を廃止しているところは少なくありません。スーパーによっては約10−25円をチャージするところがあったり様々ですが、ほとんど、どこのスーパーにもレジ袋はまだあります。

ただ、そのレジ袋もビニールタイプではなく茶色いしかも結構分厚くて丈夫な取っ手付きの紙袋ばかりです。しかも2枚重ねしてくるれところが多いので、それはそれでちょっともったいない気持ちもします。紙なので罪悪感は少ないですが、オーストラリアに比べるとエコへの意識はまだまだ低いですね。

アメリカのスーパーの紙袋

値段表記の仕方も違う!

オーストラリアでは消費税が含まれた値段を表記してあります。しかも、コールスとウールワースの2大チェーン店では計算が楽なようにと2.5ドルや5ドルといった、端数を無くした表示をする政策にも数年前から乗り出しました。

もちろん全ての商品ではありませんが、そういった値段の商品を多く見かけるようになり、確かに計算が楽です。というのも、そもそもオーストラリアには1セント(日本でいう1円)の概念がありません。

例えば2ドル99セントのものを購入して3ドル支払っても1セントがもどってこないので、3ドルと記入されても特に損した気分にはなりません。なんだかゆるーいオーストラリア人の気質が伺えて面白いです。

対してのアメリカは違い、日本同様消費税抜きの価格が記入されています。おそらく州によって税金が違うからだとは思いますが、それゆえに違う州に行くと、そこの州の税率を知らないと自分では計算できないという羽目になります。

驚くことに「消費税自体がない」なんていう大変太っ腹な州もあります!オーストラリアの税込価格でモノを買うということに慣れていたため、アメリカではレシートを見た後にちょっとだけ損をした気分にもなってしまいます。

アメリカのスーパーの棚

レジ自体もちょっと違う!

オーストラリアは人件費がものすごく高い国です。人件費削減を促すためなのか、レジもセルフレジが沢山置いてあります。もちろん店員さんがいるレジも数カ所は設置されていますが、断然セルフレジがメインです。

アメリカでもセルフレジは時々見かけますが、いまだに店員さんがいるレジがメインです。

これは私の意見ですが、もしかしたら店員さんがいるレジにすることで窃盗を防ぐのにも役立っているのかもしれません。

お惣菜は買える?買えない?

ウールワースやコールスなどでは、手羽チキンや巻き寿司などのちょっとしたお惣菜的なものを買うことができますが、日本のように充実はしていません。

そのため、「お腹が空いた。でも今日作るの面倒だからお惣菜買って帰ろう!」という生活がスーパーではかないません。この点だけは非常に残念です。

アメリカの大きなスーパーだとサラダからスープ、あったかいパスタやご飯類、おかずまでビュッフェのように自分で好きな量だけとって、重量でお金を払うコーナーがあります。

初めて見た時は、天国じゃないかと思ったほどです。しかも、すぐに食べれるようにスーパー内にフードコートのようなテーブルと椅子が置かれた場所まであり、特に一人暮らしの方などには助け舟になっていると思います。

アメリカの惣菜1 アメリカの惣菜2 アメリカの惣菜3 アメリカの惣菜4 アメリカのスーパーマーケットの惣菜コーナー

最後に、来店するお客さんの「格好」まで違う!

オーストラリアは「本当にこれでいいのか?」と思わせてくるくらいゆるーいお国柄です。

「夏の暑い日は短パンとサングラスのみ」を身につけてスーパーにやってくる男性の方をよく見ます。Tシャツも着ずに、足元も裸足です。裸足での来店者は雨の日にもよく見ます。「濡れるくらいなら裸足でいいや」という考えなのでしょう。「え?あの人裸に裸足だけど大丈夫なの?注意されないの?」とびっくりしましたが、誰も注意しません。大丈夫なのです。

アメリカでも日本でもそんな格好してスーパーにいったら「変な人」扱いですね。スーパー以外にも、暑い日だと上半身裸で車を運転している人や、裸にリュックを背負って自転車に乗ってる人なんかも見られて面白いですよ!

オーストラリアに来た際に、裸に裸足の人をスーパーで見つけても慌てないでくださいね!

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