はじめまして!オーストラリア在住歴4年の海(うみ)です。
今回はわたしが2019年9月に行った、エアーズロックからダーウィンまでのロードトリップについて紹介します。
実際に持って行って良かった持ち物や、横断の際に立ち止まったスポット、あまり知られていない穴場的な秘境も紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
エアーズロックがなぜ登山禁止になったのかの背景についてもご紹介します。
オーストラリア中央部のロードトリップは4WDがおすすめ!
今回、わたしは友達3人と一緒にロードトリップをしましたが、そのうちの1人が持つ農業用トラックを使って行きました。 写真のように後ろに荷台があったので、テントなどはすべて荷台に入れて、わたしを含めた4人で交代しながら運転しました。
オーストラリアの中央部は、日本のように整備された道は少なく、荒れた道が多いので4WDの車で行くことをおすすめします。
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実際にエアーズロックからダーウィンまでの道で、時速10キロくらいまで落とさないと走れないような舗装されていない道がありました。
また、オーストラリア中央部はガソリンスタンドもかなり限られているので、入れられるときに常に満タンにするようにしていました。
内陸部はガソリンも高いので、長距離のロードトリップをする際は、ガソリンタンクを持ち歩いた方がいいかもしれません。
役に立った持ち物
ロードトリップで実際に持って行った持ち物を紹介します。
今回は2回目のオーストラリアでのロードトリップだったので、無駄なく必要なものを持っていくことができました。
服類
- ジャンパー×1
- ジーパン×1
- 短パン×3
- Tシャツ×3
- ワンピース×1
- 下着×5日分
- タオル×1
- スニーカー×1
- ビーチサンダル×1
9月はまだかなり暖かかったので、上着は結局ほぼ使いませんでしたが、エアーズロック周辺だけは朝晩冷え込んだので、持って行って良かったと思います。
下着は小まめに洗ってテントの上に干したりしていました。
キャンプ泊でロードトリップをする際は、シャワー後などでビーチサンダルが活躍するので、歩きやすいスニーカーとビーチサンダルの両方を持って行きましょう。
水着
後ほど紹介しますが、エアーズロックからダーウィンまでの道のりには、素敵な天然温泉があります。
現地のショップは限られているので、水着は持参しましょう。
ペットボトルの水
オーストラリアは水道水を飲んでもよっぽどなことがない限り問題はありませんが、心配な人はスーパーで売っている水24本パックを適度に購入するようにしましょう。
わたしは2リットルのボトルを4つ車に入れて、水道があるたびに補充していましたが、お腹を壊したことは一度もありませんでした。
キャンプ道具一式
キャンプをする場合は、テント、寝袋、マットは必須です。
わたしはテントと寝袋の代わりに、オーストラリアでよくある「スワッグ」というものを持っていきました。
テントと寝袋がまざったようなスタイルのキャンプ用品で、日本ではあまり見かけませんが、テントのように立てる時間もかからないのでとても便利です。
頭の部分だけ開けて星空を眺めながら寝ることもできます。
数日分の食料
最初の3日分くらいの食料は持って行きました。
たくさん持って行きすぎても腐ってしまうので、最初の3日分+スナックを持って行きあとは現地調達で良いでしょう。
チーズやクラッカーは食器を使わずに気軽に食べられるので、旅のお供におすすめです。
クーラーボックス
夏にオーストラリアでロードトリップをする場合、クーラーボックスは必須です。
クーラーボックスなしでは飲み物も暖かくなってしまい、食料はすごいスピードで腐っていきます。
わたしたちは4人いたので結構大きめのクーラーボックスを持っていきましたが、人数が少なければ折り畳みのものがおすすめです。
虫よけスプレー
現地でも購入可能ですが、慣れているものを持っていくのが最適です。
食器類
エアーズロックからダーウィンまでの道のりには、お店が少ないだけでなく、ごみを捨てれる場所も少ないです。
汚れた紙皿や紙コップを車内に置いておくのは匂いの原因になるので、プラスチックのお皿やコップを持って行って毎回洗うようにしていました。 環境にも◎です。
調理器具
調理器具には、簡単なカセットコンロやボンベを友達が持ってきてくれました。
飛行機に持ち込みはできないので、現地で購入することになります。
あとはフライパンや小さなポットなど、基本的なものがあれば自然の中でも料理をすることができます。
USBカーチャージャー
シガーソケットに差し込んで使えるUSBカーチャージャーは、無かったら大変だったと思います。
オーストラリアのロートリップは、長距離移動でコンビニなどもなかなか無いので、常に充電できる環境はありがたかったです。
携帯&カメラ
旅の思い出を残すためのカメラはもはや必需品ですね。
持っていかなかったけどあったらよかったと思う物
今回持って行くのを忘れましたが、あればよかったね!と話題になったアイテムを紹介します。
洗濯ネットやハンガー
洗濯は手洗いでしてたのですが、毎回干す場所に困り、車の上にのせて干したりしていました。
紐を一本と、ハンガーを持っていけば木と木の間などに干せたなと思っていました。
日焼け止めや帽子
日焼け止めを忘れたわたしたちは、日焼けをして帰ってくることになりました。。
オーストラリアの日差しは非常に強いので気を付けましょう。
ロードトリップはエアーズロック(ウルル)からダーウィンまで
今回の旅は、エアーズロックからダーウィンまでのロードトリップでした。
オーストラリアのほぼど真ん中から、オーストラリアの頂点まで、約1,960㎞越えの旅です! 今回は滞在した場所を含めて、エアーズロック⇒アリススプリング、アリススプリング⇒マタランカ、マタランカ⇒ダーウィンに分けて紹介します。
エアーズロック空港から出発!2019/9/19~9/20
当時ゴールドコーストに住んでいたわたしは、ゴールドコーストからシドニーに飛び、シドニーからエアーズロック空港まで行くところから始まりました。
エアーズロックの近くに住んでいる友達とエアーズロック空港で待ち合わせて、ロードトリップをスタートさせました。
飛行機には載せられないものもあったので(ガスボンベなど)、必要なものは友達が事前に用意してくれました。
初日はもう遅かったので先にテントを立てて、夜のエアーズロック周辺をドライブしたり、夜の星空を楽しみました。
エアーズロックのそばから見られる満点の星空は、一生忘れられない思い出です。
次の日は朝からエアーズロック周辺の散歩をしたり、展示館で歴史について話を聞いたりしました。
エアーズロック周辺の宿泊
エアーズロック周辺の宿泊は、ホテルという選択肢もありますが、キャンプがダントツでおすすめです!
わたしたちが宿泊したキャンプ場は、エアーズロックの近くにある「エアーズロックキャンプ場(Ayers Rock Campground)」と言います。
このキャンプ場は、テント泊の他にも小さなロッジを借りたりすることができます。
エアーズロック周辺は管理が厳しく、決められたところ以外でテントを張ると罰金を科せられるので注意が必要です。
エアーズロックは登山禁止でも行く価値がある!
エアーズロックは2019年10月26日から正式に登山禁止になりました。
もともとオーストラリアの原住民、アボリジニの人々の聖地だったエアーズロックは、オーストラリア政府が観光スポットとして開拓してから、アボリジニの人々との議論が続いていました。
観光地として管理をしていた政府側はなかなか登山を廃止しませんでしたが、登山客の死亡事故やごみ問題などが続き、ついに廃止が決まったのです。
わたしがエアーズロックに着いたのは2019年の9月だったので、最後の登山ラッシュで多くの観光客を見かけました。
しかし、登山が禁止になった今でも、エアーズロックに行く価値は充分にあります。
エアーズロックの存在感はもちろん、その周辺の環境も、日本では決して見ることのできない赤い大地が永遠に続いていて、感動ものです。
他にも、エアーズロック周辺のウォーキングコースや、エアーズロック展示館は今もオープンしています。
エアーズロックから登る朝日を見て楽しんだり、ワインを片手に星空観察をすることができます。
エアーズロック⇒アリススプリングス 2019/9/21~9/23
アリススプリングスは、エアーズロックから約470㎞北に行ったところにあるエリアで、人口28,178人の小さな街です。
小さな街と言っても、エアーズロックからアリススプリングの間はほぼ荒れ地で本当に何もないので、着いたときには「都会に来た!」とすら感じてしまいました。
アリススプリングスには公園や博物館など、観光できるスポットもありますが、長くて1泊から2泊で充分でしょう。
次に買い物ができるスポット、マタランカまでまだ遠いので、ここで食料など買い出しをしておくと便利です。
少し遠回りをしてキングスキャニオンに寄ろう
エアーズロックとアリススプリングスの間には、キングスキャニオンと呼ばれるスポットがあります。
砂漠化した広大な地域で、「ウルル観光のついでに行く」という感覚でツアーに組まれています。
あまり観光客に人気はないようですが、そびえたつ砂岩が集まったようなスポットで、エアーズロックより迫力があるのでは、と思ってしまうくらい素敵な場所です。
ただ人気がない理由のひとつに、全長6㎞のキングスキャニオンは少なくとも4時間ほど歩くのに時間が必要で、上級者向けのハイキングコースしかありません。
ハイキングが好きで、時間に余裕がある人におすすめの穴場的スポットです。
アリススプリングス⇒マタランカ9/24~9/25
アリススプリングスからマタランカの間は、1,000㎞越えとかなり離れていますが、アリススプリングスとマタランカの間にはほぼ何もないので、一気にドライブして駆け抜けました。
途中で素敵なバーを見つけたりしましたが、他は本当に特に何もないです。 そしてやっと、エアーズロックからダーウィンのロードトリップで、一番感動したスポットに到着です。
まさに秘境と言える温泉がある、人口350人ほどの小さな街「マタランカ」です。
マタランカは絶対寄ってほしいスポット
マタランカはまさに熱帯雨林で、知る人ぞ知る「エルジー国立公園」があります。
この公園内に「ビタースプリング」と呼ばれる天然温泉があり、その天然温泉が息をのむほど美しい。 底が見えるほど透き通っているエメラルドグリーンの暖かいお湯で、緑の木々に囲まれていてまさに秘境。
意外と知られていないのか、アクセスが悪いからなのか、人が少ない穴場的スポットです。
ちなみに水温は34度前後で旅の疲れを癒せるスポットですが、周辺でワニがでるので、入るときは安全サインのあるところのみにしましょう。
マタランカの滞在方法
有料ですがキャンプ場もあるので、2泊ここで宿泊しました。 テントで寝ているとワラビーの足音が聞こえてきたり、火を焚くとその暖かさでヘビがやってきたりします。
自然を満喫しつつ、シャワーや水道などとてもきれいなので、気持ちよい滞在ができます。
マタランカ⇒ダーウィン 9/26~9/27
マタランカからダーウィンまでは約422㎞で、4時間弱運転すれば着きます。
自然を満喫するのを目的としていた私たちは、途中にある「二トミルック国立公園」に寄ることにしました。
とてもきれいなのでおすすめです。
二トミルック国立公園は自然にあふれた静かな場所
ダーウィンから南に244㎞離れたところにある二トミルック国立公園は、かつてはアボリジニの人々が住んでいたエリアで、今も美しい自然がそのまま残っています。
ところどころにアボリジニの人々が残したアートも見られます。
わたしたちは水着に着替えて泳いで楽しみましたが、カヌーなどで探索することもできます。
ダーウィンに着いたらおいしいものを食べてよう!
エアーズロックからダーウィンまでの間は、まさに自然あふれる大地が続いていますが、娯楽はかなり限られています。
もちろん友達と旅の間に食べるバーベキューもカレーもおいしかったですが、そろそろレストランで座ってご飯を食べたくなるころでした。
ダーウィンにはおしゃれなレストランやバーが複数あるので、ダーウィンに着いた日の夜は思い切り食べて飲んで楽しみました。
シドニーやメルボルンに比べると物価も安めでした。
まとめ
いかがでしたか?
オーストラリアのエアーズロックからダーウィンまでのロードトリップについて紹介しました。
オーストラリア中心部から北へのロードトリップは、赤土の荒野から、緑の木々が生い茂る熱帯雨林まで幅広い自然の変化を楽しめる旅です。
エアーズロックはもちろん、キングスキャニオンやビタースプリング温泉など、自然を思い切り感じられるスポットがたくさんあります。
ぜひ挑戦してみてくださいね!