ホールデンブランドの廃止
GMが164年も続いていたオーストラリアのホールデンブランドを2021年までに廃止する計画を発表しました。
ホールデンはもともと、馬具メーカーとしてオーストラリアで創業され、1931年にGM傘下となりましたが、右ハンドルのマーケットは世界的に見てもとても少なく、近年ではその収益が急激に悪化していたため、投資の継続が難しいという判断となりました。
オーストラリア人だけでなく、オーストラリアを好きな人たち全員にとってホールデンの歴史が終わるのは大変残念なことで、多くの人がこのブランドと共にオーストラリアを旅し、工業の発展だけでなく、観光産業も支えてきたといえます。
かくいう私もロードトリップをするならホールデンのSUVと決めてきめていました。
日本車よりも壊れやすいかもしれませんが、その歴史に乗るという意味でロマンを感じるからです。
オーストラリアの日本車
オーストラリアを観光や留学で訪れるとやけに日本車が多いなーなんて思ったことはありませんか?
それもそのはず、実際に売れている車もその多くが日本車で、実は新車販売台数の約6割にものぼります。
なぜ日本車が売れるのか?なぜトヨタは人気が高いのでしょうか?
新車販売数の上位10台のうち7台が日本車
下にあるランキングはcarsguide(オーストラリア版グーネットやカーセンサー)というサイトが発表した、2019年の新車販売結果になります。
1, Toyota HiLux
2, Ford Ranger
3, Toyota Corolla
4, Hyundai i30
5, Mitsubishi Triton
6, Mazda CX-5
7, Mazda3
8, Toyota RAV4
9, Kia Cerato
10, Mitsubishi ASX
11, Nissan X-Trail
12, Toyota Prado
13, Mitsubishi Outlander
Top 100 new cars sold in Australia in 2019から抜粋
驚くことに新車販売数ランキングの上位10台のうち、7台を日本車が占めており、その人気の高さがうかがえます。
当然ながら人気の理由は「壊れにくい」ということ。
日本では走行距離が10万キロを越えると、そろそろ買い替えどきかな?なんて思われがちですが、オーストラリアでは30万キロ以上走っている日本車がたくさんあります。
日本ではランドクルーザーのプラドやラグジュアリーSUVのハリアーなどが上位にくる中、オーストラリアではトヨタ・ハイラックスの人気がものすごいです。
やはり、アウトドアな国オーストラリアならでは!実用車としてのピックアップトラックやSUVのニーズが高いと言えます。
日本車メーカーの中での人気はトヨタ、マツダ、三菱、日産の順で人気があり、圧倒的にトヨタの人気が高いです。
ピックアップトラックとSUV
オーストラリアでもっとも信頼性の高いトヨタ・ランドクルーザーを筆頭に、なぜオーストラリアではここまでピックアップやSUVの人気が高いのでしょうか?
それはもちろんオーストラリアでのアクティビティにあります。
釣りやボートなどのマリンスポーツから、豊かな自然を生かした国立公園の中でのキャンピングなどなど。
日本でもだいぶ増えてきていますが、それ以上にオーストラリアではアウトドアなアクティビティを週末に行うのが普通。
また自分のボートの牽引することも普通にありますし、サイクロンなどの災害も稀ではないオーストラリアで命を守ってくれる実用性と信頼性の高い車に人気が集まるのも必然と言えます。
それでもトヨタ?
2017年にオーストラリア・トヨタでの自動車製造が終了しました。
54年間という半世紀にもわたる現地生産が終了したのは、オーストラリアでの賃金の高さに他なりません。
現地での生産が終了したにも関わらず、それでもなお人気の理由は、TRUSTED BRANDS AUSTRALIA 2019の車部門で堂々の一位を獲得しかことからもわかる通り、現地で長い間生産をし続けてきた製品への信頼性とその価格、パフォーマンスの高さにあります。
日本製の車を購入する理由としての「壊れにくさ」は国土の広いオーストラリアを運転する上でとても重要な要素。
過去にBBCの超有名な自動車番組「トップ・ギア」で、トヨタハイラックスの耐久実験を行ったことがあるのですが、その耐久力の高さは目を見張るものがありました。
ロードトリップにおすすめの4WD
オーストラリアでの留学や仕事で車を買うことになったら、外国車もいいですが、やはり日本の車は壊れにくくて安全です。
またロードトリップするなら整備されていない場所を走ることもあるので、4WDであったほうが安心です。
そのため、個人的には以下の3つの4WDをおすすめしています。
トヨタ ランクル
何と言ってもそのブランド力とパフォーマンスの高さは圧倒的です。世界のどんな僻地でも使えわれている車です。
ただし、日本やオーストラリアだけでなく、世界中で古いものから新しいものまで売れ続けているため、価格が落ちなく、高めです。
ロードトリップ後にも滞在予定ならいいですが、日本に帰国する予定の方には高い出費となってしまいます。
トヨタ ハイラックス
日本市場でも復活したハイラックス。
現在はタイで生産されていて、ランクルと同様とても人気のある車種です。
すでに説明した通り、オーストラリアでの新車販売台数は一位で、至る所で走っています。
ランクルに比べると値段もそこまで高くないので、1番おすすめの車種です。
トヨタ ハイエース
車中泊ならハイエースで決まり!
やっぱり、ハイエースの車内の広さは別格で、快適なバンライフを送るのであれば、これ以外にはなかなか選択肢はないかもしれません。
もちろん、キャンピングカーが手に入るのならそっちのが快適ですが、値段も高いし、自分でバンをキャンピングカー風にDIYするのもロードトリップの楽しみの1つです。
ロードトリップのために車を買う方法
Gumtree
オーストラリアで有名な個人売買サービスです。 オーストラリア在住の人もよく使うサービスで選択肢が豊富なため、個人的にはここで車を探して目星をつけておくのがいいんじゃないかなと思います。
ただし、個人売買で売ってる人も車に詳しくない場合があるため、下見に行くときは車に詳しい人と一緒に見に行った方がいいかもしれません。
日豪プレス
在豪日本人によく利用されるオーストラリア情報サイト 。
日本語で日本人が売っている場合が多いので、英語や車にあまり詳しくない場合はここで取引するのもおすすめです。
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