こんにちは、tamakoです。
今回は最後のまとめ編として、ロードトリップを実際にする上での注意点や、旅をちょっと便利にするポイントなどについて書いていきたいと思います。
注意点
動物に注意!
とにかく野生動物が多いオーストラリア。
常に動物の飛び出しには注意して運転するようにしましょう。
私たちのドライブ中も、柵のないところに牛がいたり、カンガルーや羊が横断して行ったりと、ドキドキすることが度々ありました。悲しいですが、たくさんの死骸も見ました。
オーストラリアの旅人たちは口を揃えて「暗くなったら運転をしない」と言っていました。動物たちの命、そして自分たちの命を守るためにも、時間には余裕を持って行動して、暗い時間には運転をしないようにしましょう。
ロードトレインに注意!
オーストラリアにはロードトレインと呼ばれる、まるで電車のように何両も連なったトラックをよく見かけます。
前をロードトレインが走っていると、速度が遅かったり、視界が悪かったりと、今すぐにでも追い越したくなると思いますが、要注意!
ロードトレインは長さ50m以上あるものも多く、普通の車やトラックのように簡単に追い越せるものではありません。反対車線を遠くまでよく見て、余裕を持って追い越すようにしましょう。
スピード違反に注意!
オーストラリアはスピード違反にはとても厳しいです!そして、罰金も高いです。
私の友人は4kmのスピード違反でも警察に捕まったと言っていました。日本のような感覚で運転しないように、必ず法定速度を守って運転するようにしましょう。
広大なオーストラリアでは、ゆっくりと走っているつもりでも意外とスピードが出ているということが多いので、常に速度を意識して走りましょう。
また、州によって最大の制限速度が異なる(NT州は時速130kmが最高の制限速度です。他の州は最高でも時速110kmだったと思います。)ので、州を越えた時は特に注意しましょう。
有料道路があります!
オーストラリアには、ブリスベン、シドニー、メルボルンの周辺の一部の高速道路に、Toll Roadと呼ばれる有料道路があります。
非常に分かりづらく、無人のため、気づかずに入ってしまっている場合も多いです。しかも、こちらは料金所などは無く、自動で車のナンバーから請求される仕組みです。
オンラインで支払いをするのですが、もし気づかずにいて、期限までに支払わないと徐々に料金が追加されていってしまうのだとか…。
そのようなことにならないために、あらかじめLinktGoというアプリを入れておくことをオススメします。
このアプリで、車のナンバーとクレジットカードを登録しておくと、有料道路を通行した後で通知が出て、アプリ上で支払いを済ませることができます。
私たちも、有料道路は避けて旅をするつもりが、知らぬ間に有料道路に迷い込んでしまっていたことがありました。
「あれ?もしかして有料道路通っちゃったかな?」と、正直自分たちでもよく分かりませんでしたが、アプリを入れておいたため、安心でした。
レンタカーの場合は、会社によって有料道路の扱いが異なると思いますので、借りる際に確認しましょう。
SA-WA 州境での検問について
SA州とWA州の州境では、検問が行われています。
生の果物や野菜は持ち込むことができません。車のトランクや、ドアも開けてチェックされました。調理済みであれば大丈夫なので、州境を通る前に、食べ尽くすか、調理しておくようにしましょう。
(「WAとNTの州境でも検問がある」という情報を見かけましたが、私たちが通行した際はありませんでした。参考までに。)
ガス欠注意!
ロードトリップには欠かせないガソリンですが、ガソリンスタンドが少ないエリアもあります。また、営業時間もガソリンスタンドによって異なるので、時間帯にも注意が必要です。
私たちは、RockhamptonとMackayの間で、ガソリンが少なくなってきたたため、最寄りのガソリンスタンドへ行ったところ、まさかの臨時休業…!そして間も無くガソリンランプが点灯。しかし次のガソリンスタンドまでは100km以上走らないとたどり着けません。大ピンチ!ガス欠で車が止まってしまっては危険なので、最寄りのキャンプサイトへ行き、滞在していた人たちに「予備のガソリンを持っていませんか?」と尋ねて回り、売ってもらおうと考えました。しかし、予備のタンクを積んでいるような大きな車はディーゼルが多く、普通の車の人たちは予備のガソリンは持っていないとのこと…。しかし、ここで優しい男性が「最寄りのガソリンスタンドまで乗せていってあげる。そこでタンクとガソリンを買って、またここへ戻ってきたらどうか?」と提案してくれたのです。彼のお陰でどうにかガソリンをゲット!帰りはヒッチハイクをして、車をおいてきたキャンプ場まで無事に戻ることができました。ありがとう!
今となっては良い思い出ですが、その時は本当に焦ったし、旅の終盤にガソリンタンク(これが高いんです…)を買う羽目になり、無駄な出費となってしまいました。
ガソリンは十分すぎるくらいに入れておくようにしましょうね。長旅をするならば、予備のガソリンを積んでおくことをオススメします。
ガソリンタンクが盗まれた!
マイカーでのロードトリップ中は、車のルーフ部分に予備のガソリンタンクをバンドで結びつけて旅をしていました。
ところがある日、ショッピングセンターに行って車に戻ってくると、バンドがナイフのようなもので切られ、ガソリンタンクが盗まれているではありませんか!!
比較的治安が良いと言われるオーストラリアでも、やはりこのような犯罪はあります。(盗まれたのはPort Headlandという町でした。)
他に被害はなく、ガソリンタンクを盗まれるだけで済んだのは不幸中の幸いでしたが、油断してはいけないなと思い知りました。ルーフの上も収納ができて便利ですが、高価なものや大切なものは置かないように気をつけましょう。
未舗装路はゆっくり運転!
オーストラリアを長い距離ロードトリップしていると、必ず出会うであろう未舗装道路。オーストラリアではunseald road(未舗装道路)、gravel road(砂利道)などと呼ばれます。
いかにもボコボコの道もあれば、かなり整備がされていて比較的スムーズに走れる道もあります。私が注意を呼びかけたいのは、整備がされているなめらかな未舗装路のほうです!
私たちは4WDだったこともあり、未舗装路でも表面がなめらかなところであれば、割とスピードを出して走っていました。
すると突然車がガタガタガタッと言い出し、慌てて路肩に停めて見てみると、1つのタイヤが裂けるようにボロボロになってたのです。
パンクは経験していましたが、バーストしたのは初めてのことだったので、タイヤのボロボロな姿にショックを受けました。
灼熱の中、スペアタイヤに変えて(タイヤの交換中に通りかかった地元の女性が、「暑いでしょう」と氷水をくれて、ものすごく嬉しかったです)、最寄りの町のタイヤ屋さんに駆け込みました。
車に合うサイズのタイヤの在庫が無く2日ほど待つことになりましたが、大きな事故に繋がらなくて本当に良かったです。タイヤ屋さんの話では「未舗装路を走る時は絶対に時速80km以上は出してはいけない」とのことでした。
どんなになめらかに見える道でも、未舗装路ではゆっくりと走るようにしましょう!
また、未舗装路は飛び石も多いので注意が必要です。
オーストラリアで食べるべきグルメ
オーストラリアは、あまり美食のイメージは無いかと思います。ここでは、せっかくオーストラリアにいるならば、是非食べてみてほしいオススメのグルメを紹介します!
フィッシュアンドチップス
こちらはイギリス料理というのが相応しいかもしれませんが、白身魚のフライにフライドポテトを添えた料理で、オーストラリアでもとてもポピュラーな食べ物です。
フライドポテトを「添えた」と書きましたが、実際には「添えた」というレベルでは無い、大量のポテトがついてくることが多いです。
また、大抵の場合、お魚はフライか、グリルかを選ぶこともできます。グリルも美味しいのでぜひトライしてみてください。
オススメのお店はHervey BayにあるMaddigan’s Seafood。
こちらは生のお魚なども買えるフィッシュマーケットも併設してます。特にエビとイカが絶品です!
もうひとつ、メルボルン近郊とバイロンベイにあるチェーン店でHunky Doryというお店もお気に入りです。
こちらはグリルフィッシュの味付けがとても美味しい!サラダも選ぶことができるのが嬉しいポイントです。
ミートパイ
オーストラリア料理と言えば、ミートパイが代表的かもしれません。
角切りやミンチの牛肉がたっぷりと詰まったパイです。最もベーシックなものは牛肉ですが、ラム肉や鶏肉、マッシュルーム、カレー味など様々な種類があります。
私のオススメは、パッフィンビリー鉄道で有名なBelgrave駅から車でしばらく走ったところにあるPie In the Skyというお店。
暖かみのある雰囲気のお店で、様々な種類のミートパイがあります。フライドポテト、マッシュポテト、サラダのいずれかを付け合わせとして選ぶことができます。
焼きたてのパイは、サクサクで香りが良くてとても美味しいですよ。
ステーキ
やっぱりはずせないオージービーフ!
私自身、普段スーパーマーケットなどではあまり牛肉を買いませんでした。安物を買っていたのもあるかもしれませんが、調理すると硬くなってしまうことが多く、なかなか美味しくできなかったからです…。
ですが、レストランで食べるステーキは柔らかく、赤身の旨みがしっかりとしてとても美味しかったです!
もともと私は、和牛のような霜降りの牛肉が好きでしたが、オーストラリアでステーキを食べて赤身の美味しさを知りました。
外食でステーキを食べたのは2,3回なのでオススメのお店の紹介はしませんが、ある程度ちゃんとしたお店のものであれば美味しいものに出会えると思います。
トースティー
トースティーとは、いわゆる食パンに具材を挟んだサンドイッチですが、パンが焼いてあるというのがポイントです。
サンドイッチプレスで挟んで焼いているので、両面に綺麗な焼き目がついています。カフェなどの定番メニューで、ハムやチーズ、トマトなど様々なトースティーが楽しめます。
日本でいうホットサンドに近いと思うのですが、なんとも言えず美味しいのです!
印象的だったトースティーは、Began Cheese Heritage Centreというチーズ屋さんで食べたトースティー。
パンにチーズを挟んだだけのものだったのですが、シンプルな美味しさに感動しました。
ギョズレメ
あまり聞き慣れない変わった響きのこちらは、トルコ料理なのだそうです。
オーストラリアで食べるべきものかは微妙なところですが、多民族国家オーストラリアだからこそ楽しめるということでご紹介。
ギョズレメとは、小麦粉の生地を薄くクレープのように伸ばし、中にほうれん草やチーズ、ひき肉などを包んで焼いたものです。
South Melbourne MarketのKöy Restaurantというお店の外で実際に作っているところが見られます。
頭にスカーフをかぶったおばさまたちの見事な手さばきにも注目!オススメはほうれん草&フェタチーズです。
ちょっとした旅のお役立ち情報
最後に、ロードトリップで役立つちょっとしたお役立ち情報についてお伝えします。
WiFiはインフォメーションセンター、図書館、マクドナルドでゲット
ロードトリップ中は、スマートフォンのデータ容量も心配なところです。
私は、基本的にドライブ中はデータ通信はオフ、Wi-Fiが使えるところではWi-Fiを使い、必要な時のみデータ通信をオンにして使っていました。
無料でWi-Fiが使いたい時によく訪れた場所は、各地にあるインフォメーションセンター、図書館、そしてマクドナルドです。インフォメーションセンターは場所によって、時間や容量の制限などがある場合も多いので注意が必要です。
図書館は制限がなく、サクサク進むWi-Fiが多い印象です。マクドナルドは、何かしら購入する必要がありますが、ソフトクリームは70セントで買えるし美味しいので、頻繁に利用していました。
アプリなどでMy Maccasに登録すると、時間制限無しで利用することができます。
キャンプは天気が超重要!
楽しくキャンプするためには天気がとっても重要です!大敵は雨と風。
キャンプ形式での旅を計画する場合は、ぜひ訪れる場所と時期を考えて、雨の多い季節などはなるべく避けるようにしましょう。楽しさが全然違います!
また、風が強いキャンプサイトでは、風向きや、風よけになるものなどを考慮して、車を停める位置やテントを張る位置を決めると良いと思います。
天気予報もこまめにチェックしましょう!
虫対策、日差し対策を忘れずに!
オーストラリアは時期と場所によって、ものすごい数のハエや蚊がいます!
私は日本では経験したことがない数のハエと蚊でした。虫除けスプレー、かゆみ止めなどは必須アイテム。
また、頭にかぶるハエよけネットをかぶっている人も見かけました。私たちは1ヶ所だけハエがものすごいキャンプ場があったので、洗濯ネットをかぶって過ごしました。笑
CamperMateのアプリでも、あまりに蚊が多い場所はクチコミが書かれています。(オーストラリア人は蚊のことをmozzy、mozzieなどと呼びます。)クチコミをチェックして、キャンプサイトを選ぶようにしましょう。
また、日差し対策も必須です。
オーストラリアは紫外線が非常に強いということで知られています。
帽子、日焼け止め、サングラスは必ず準備しましょう。個人的な感想ですが、日本の日焼け止めの方がつけ心地は断然良いですが、オーストラリアの日焼け止めのほうが効果は高かったように思います。
WAの国立公園はホリデーパスがお得
ウェスタンオーストラリア州の国立公園は有料のところが多いですが、ホリデーパスという期限付きのフリーパスがあります。
期間は1ヶ月で車1台60ドル(現在は5日間、14日間も選べるようです)なので、多くの国立公園を訪れる予定の人にオススメです。
RAC(ロードサービス)に加入していると割引価格で購入もできるようなので、さらにお得になります。
役に立つ食品
ロードトリップ中に意外と難しいのが、どんな食品を準備するか。
大して冷えない小さなクーラーボックスしか持っていなかった私たちにとっては大問題でした。
スーパーマーケットがある地域ではこまめに買い足していけば良いのですが、常にスーパーがあるとも限りません。
そんな時にオススメの保存食材は、缶詰と粉ミルクです。冷蔵不要、そして長持ち、というのがポイント。
缶詰は色々な種類があります。様々な味のツナやチキン、オイルサーディン、ムール貝、シチューなどとてもバラエティ豊富です。色々と試してみると面白いです!煮豆やトマト缶など、野菜の缶詰も活用しました。
また、粉ミルクは水さえあればいつでも牛乳を手に入れることができて、とても便利です。シリアルにかけたり、紅茶に入れたり、料理に入れたりと意外と役立ちます。カルシウムもしっかり取れて安心です。
その他、定番ですが、シリアル、パスタ、お米、ジャガイモ、玉ねぎ、にんにくなどは常備していました。せっかくのロードトリップ、自炊も工夫して楽しみましょう!
ローカルキャンパーと仲良くなろう!
キャンプ場には様々な人が泊まっています。
立派なキャンピングカーやキャンプ用の装備を持っている人も多く、オーストラリア人のキャンプ好きには驚かされます。
そんなローカルキャンパー達とぜひお話ししてみましょう。
周辺のオススメ情報や、ローカルしか知らないようなことを教えてくれるかもしれません。陽気でフレンドリーな人が多いので、きっと楽しい出会いがありますよ。
ロードトリップの魅力まとめ
いかがだったでしょうか?オーストラリアのロードトリップは本当に魅力でいっぱいです!
大自然の中で寝泊まりし、毎日のように美しい朝日や星空を満喫できる楽しさは格別です。
また、広大なオーストラリアをドライブしていると様々な景色に出会うことができます。
アウトバック(内陸部の砂漠地帯)を抜けて、遠くに緑が生い茂っているのが見えた時の感動は、忘れることができません。自分たちで運転し、時間をかけて旅をしたからこそ味わえる面白さや達成感があります。
そして、何よりも最高なのは、人との出会いです!
私たちもこのロードトリップでたくさんの素敵な出会いがありました。
ベビーカーに荷物を積んで歩き続ける旅人、家族4人全員ドレッドヘアー(しかもお母さんはお腹の大きな妊婦さん!)のヒッピー家族、海でとってきたばかりの貝をお刺身で食べさせてくれたおじさん、困っているときに助けてくれた沢山の人達…ロードトリップがこんなにも楽しかったのは、こういった人々との出会いがあったからだと思います。
魅力たっぷりのオーストラリアロードトリップ、ぜひ存分に楽しんでくださいね!!