こんにちは、tamakoです。
前回の【準備編】に続いて、今回はクイーンズランド、ノーザンテリトリー、サウスオーストラリアのおすすめのスポット、そして実際に泊まったオススメキャンプ場について紹介していきます。
これから実際にロードトリップを計画されている方にはかなり役立つ情報になると思うので、ぜひ行き先の参考にしてみてくださいね。
クイーンズランドのおすすめスポット
Eumundi Markets(ユームンディマーケット)
毎週水曜日と日曜日に開催されている大きなマーケットです。
特に、地元のアーティストによるハンドメイドのアート作品や雑貨、服飾品などが多く扱われていて、食べ物の屋台やカフェ、新鮮な野菜などを売っているお店もあります。
音楽の演奏などのパフォーマンスも行われていて、特に買う目的がなくても歩いているだけで楽しめます。
私たちは、盆栽屋さんをしている方とお話ししていたら、なんと墨絵をその場で描いてプレゼントしてくれました!まさかオーストラリア人から墨絵をもらうとは思ってもみなかったので、とても驚き嬉しかったです。
Noosaも近いので、合わせて行くのがオススメです。ただし、こちらのマーケットは水曜日は13:30、日曜日は14:00と比較的早く閉まってしまうので、訪れる時間帯には注意しましょう!
とても人気のマーケットで、無料駐車場はすぐに満車になってしまうので、朝早めの訪問が吉です。
Noosa(ヌーサ)
Noosaは綺麗なビーチが楽しめるちょっとしたリゾート地です。お天気のいい日に行くと、ビーチで日光浴をしている人や海で泳いでいる人が大勢います。
また、周辺にはおしゃれなお店やレストランもたくさんあってリゾート気分が味わえます。
オススメはNoosa National Park。こちらにはいくつかのウォーキングコースがあり、高い位置から綺麗な海を眺めることができます。また運がいいと野生のコアラにも出会えます。インフォメーションで「コアラが見たい」と伝えると、よく見られるスポットを教えてくれました。
そして本当にそこにコアラがいました!
私にとって人生初の野生コアラだったので、とても感動しました。
Blackdown tableland National Park(ブラックダウンテーブルランド国立公園)
こちらはあまり有名ではない国立公園なので期待せずに行ったのですが、とても美しい森や滝に出会えました。
特にRainbow Fallsは秘境のような雰囲気でお気に入りです。
部分的に未舗装路を走る必要があるので、4WDで行くことをオススメします。
Cape Hillsborough National Park(ケープヒルズバラ国立公園)
ビーチでカンガルーに出会えます!オーストラリアといえばカンガルーですが、ビーチにいるカンガルーというのは、普段なかなか見られるものではありません。
こちらの国立公園では、毎日夕方になるとたくさんのカンガルーたちがビーチにやってきます(餌付けをしているのですが…)
夕日をバックにしたカンガルーの姿はとても絵になります。また、カンガルー同士のケンカも勃発して、貴重な姿を見ることができました。
カンガルーを目当てに非常にたくさんの人が訪れます。夕方は早めにビーチに行くと、まだ人が少ない中で、気の早いカンガルーが遊びに来ているところに出会えてお得ですよ。
Whitehaven Beach(ホワイトヘブンビーチ)
一度は写真などで見たことがある景色ではないでしょうか?とにかく美しい真っ白い砂と、鮮やかなブルーの海が混じり合うこの景色は本当に美しく、必見です!引き潮の時に最も美しく見ることができます。
こちらは、船で行く必要があるので、Airlie Beachからツアーに参加して行きました。日帰りのツアーもありますが、私たちは船の中に宿泊する1泊2日のツアーに参加しました。
時期やツアー会社によって異なりますが、私たちが参加したツアーは1人299ドルでした。Airlie Beachの町にはツアー会社がたくさんあるので、いくつか比較してツアーを探すことができます。
ツアーには様々な国の人が参加していて、そこで仲良くなった友達とは今でも連絡を取り合っています。また運よく船からクジラも見ることができて、とても興奮しました!
Mary Kathleen(メアリーキャサリン)
隠れた絶景スポットです!こちらはウランの採掘跡で、段々になった壁に囲まれたターコイズブルーの美しい池を見ることができます。
こんな砂漠のようなところに、こんな絶景が?!とびっくりしました。人もほとんど居らずまさに秘境といった感じです。
また、近くにはもともと町があり、学校や銀行、映画館などもあったそうです。すでに廃墟になってしまっていますが、実は前回紹介した地図アプリmaps.meには、「古跡」として学校や銀行などの位置まで表示されています。
過去に本当に町があったんだなぁ…とノスタルジックな気分になりました。
Gold Coast(ゴールドコースト)
言わずと知れた、日本人にも有名な都市ですね!テーマパークが充実しているということで有名ですが、残念ながら私たちは行きませんでした…。
天気が悪く、ビーチでのんびりというわけにはいきませんでしたが、東南アジアのような雰囲気も漂うナイトマーケット、大きなトカゲがたくさんいて街と海が一望できるBurleigh Head National Parkのウォーキングなどを楽しみました。
晴れた日に行ったらもっと楽しいと思います!
Fraser Island(フレーザー島)
世界最大の砂の島で、世界遺産にも登録されています。
私たちはHervey Bayからツアーで参加。時期やツアー会社によって異なりますが、私たちはキャンプ場で1人213ドルのツアーに申し込みました。(後ほどキャンプ場のオススメ情報のところで詳しく書きますね。)
100km以上に渡ってビーチを車で疾走できる75mile Beach、砂浜に打ち上げられた難破船Shipwrecks、真っ白い砂と透明度抜群の水が美しいLake Mackenzieなど、見所がいっぱい。
そして、砂の道を4WDでガタガタと揺られながら爆走するスリルは、まるで遊園地のアトラクションのようでした!運が良ければ、ディンゴというオーストラリアの野犬を見ることもできます。
自分の4WDをフェリーに乗せて行くことも可能ですが、道路はかなり難易度が高いので、ツアーに参加するのが安全策だと思います。
Paronella Park(パロネラパーク)
日本ではジブリ映画『天空の城ラピュタ』のような世界として知られています。鬱蒼と茂る森の中に、苔むした建造物が佇む姿は、とっても神秘的です!
こちらは、1930年代、スペイン人のホゼという男性が「自分の城を持ちたい」という子どもの頃からの夢を叶えるために、自ら作り上げたパークです。
第一次世界大戦で疲弊した人々を癒すために開放され、とても賑わっていたそうですが、度重なる自然災害でパークは存続できなくなり、やがて廃墟として忘れ去られていきました。
現在のオーナー夫婦がこのパークとホゼの思いに感銘を受けて、パークを再建し現在に至ります。
日本語のガイドツアーも開催されているので、ぜひ参加してみてください。
私たちは日中は個人で歩き、夜のライトアップが見られるガイドツアーに参加したのですが、自分で歩くだけでは気づかなかった仕掛けを教えてもらえたり、ホゼの想いを知ることができたりと、とても楽しかったです。
時間のある方はぜひ、昼と夜、両方を楽しんでみてください。
入場料は47ドルと高いのですが、2年間有効です。また、パークに併設しているキャンプ場に無料で宿泊できるので、キャンプをしている方はお得に楽しむことができます。
Millaa Millaa falls(ミラーミラーの滝)
パロネラパークからほど近いところにある滝です。
熱帯雨林に囲まれていて、その緑がとても鮮やかで美しいです!滝壺で泳ぐこともできますが、私は寒かったので泳がず…暑い時にマイナスイオンを浴びながら泳いだら、とっても気持ち良さそうです。
Curtain fig tree(カーテンフィグツリー)
ものすごく迫力のある大木です!寄生樹の一種で、他の木の枝などから芽を出して、徐々にその木を飲み込むようにして育っていくのだそうです。
そのことから「絞め殺しのイチジク」と呼ばれるのだとか…。とにかく大きくて、無数に伸びる根っこはまるで壁のよう!
駐車場から、カーテンフィグツリーを一周する木道が伸びていて、わずか10分ほどのウォーキングですが一見の価値ありです。
Peterson Creek Wildlife & Botanical Walking Track(ピーターソンクリーク)
実に目立たない、地味なウォーキングトラックですが、なんとここでは野生のカモノハシを見ることができます!
一見綺麗には見えない茶色い小さな川沿いに、あまり整備されていない細い道があります。
ぜひ川に注目しながらのんびり歩いてみてください。
カモノハシを見つけるポイントは、水中から出てくる泡です。プクプクプク…と泡が出ていたら、少し待つと息継ぎをしに出てくるかもしれません。私たちは間近で野生のカモノハシを見ることができて、とても感動しました!
Baron Falls(バロン滝)
ケアンズより北側に位置する、キュランダ高原にある滝です。
キュランダ鉄道が有名ですが、鉄道は運賃が高いので、私たちは車で行きました。
駐車場からしばらく熱帯雨林の中を下っていくと、バロン滝とキュランダ鉄道の駅が見えてきます。
バロン滝は展望台から少し遠目に見る形ですが、とにかく大きな滝なので、これくらい距離がある方が全貌が見られて良いのかもしれません。タイミングが良ければ鉄道が走っている姿も見られます。
クイーンズランドのおすすめのキャンプ場
オーストラリア大陸6州を旅した印象として、QLDのキャンプ場は最も充実していると感じました。無料のキャンプ場も多く、節約派にはとても有難いです!
Homehill Comfort Stop(無料)
ホットシャワー、水道、飲み水、WiFiなど、設備が充実した無料キャンプサイトです。
車を停める場所自体は、路肩の駐車場ですが、無料でここまで設備が整っているところは珍しいです。徒歩圏内にスーパーもあるので買い出しもできます。
Julia Creek Caravan Park(有料)
私たちが行った時は、1人10ドルでした。
このキャンプ場のオススメはお風呂!
そもそも湯船に入れること自体、キャンプ生活ではほぼ皆無なので、湯船があるだけで嬉しいのですが、ここのお風呂ただのお風呂ではありません。
ゲルのような形の建物の中に、足つきのバスタブが2つ並んだ、実にロマンチックな個室風呂なのです。
外を眺めながら入浴できる上に、個室なので水着の着用も自由!とても思い出深いキャンプ場となりました。
The Palms Hervey Bay(有料)
こちらはごく一般的な、設備の整った有料のキャンプ場ですが、フレーザー島に行く予定の方にオススメです。
なぜかというと、このキャンプ場の受付でフレーザー島のツアーに申し込むと、2日目のキャンプ場の宿泊費が無料になるからです!
私たちが行った時は、インフォメーションセンターで予約するよりも安くツアーが予約できた上に、キャンプ場も2人で27ドル弱(2泊)ですみました。
Paronella Park(パロネラパーク入場者は無料)
パロネラパークにキャンピングカーで行く人にオススメです!
パロネラパークの入場料には、実はキャンプ場の宿泊も含まれています。混雑時は事前予約が必要のようですが、私たちが行った時は、チケット購入の際にその場でキャンプ場を予約することができました。
綺麗なトイレ、ホットシャワー、食器を洗う水道、ランドリー、WiFiなど設備も整っています。また、早朝なども自由にパロネラパーク内を散歩できるので、人の少ない時間に存分に楽しむことができます。
ノーザンテリトリーのおすすめスポット
Devils Marbles(デビルズマーブルズ)
大きな奇岩がゴロゴロと転がっている、実に不思議な場所です!マグマが冷えて隆起した花崗岩が、雨風に晒されて侵食して、このような不思議な光景を作り出したと言われています。まさに異世界!
ロードトリップをする前は「オーストラリアといえば海」というイメージがありましたが、この場所へ来て「オーストラリアといえば岩!」と思うようになりました。
Alice Springs周辺のGorge(アリススプリングス周辺の峡谷)
アリススプリングスの町の周辺には、Glen Helen Gorge、Ormiston Gorge、Ellery Creek Big Holeなど、いくつもの峡谷があります。
乾いた土地の、巨大な岩壁に囲まれた泉は、なんだかオアシスのような特別な存在感がありました。泳ぐこともできますよ!
Kings Canyon(キングスキャニオン)
オーストラリアのグランドキャニオンとも呼ばれる、キングスキャニオン。
ゴツゴツとした赤茶色い岩の数々、そしてパックリと地面が避けたかのような断崖絶壁は迫力満点です!崖の上を3時間ほどかけて歩くリムウォークと、渓谷の谷間を1時間ほど歩くクリークウォークという短めウォーキングコース、2種類があります。
私たちはリムウォークを歩きましたが、気温が高く、日陰もほとんどないので、日差し対策と水分補給は必須です!
入り口付近には飲み水が無料で補充できる水道もあったので、たっぷりと水を持ってから散策しましょう。
Uluru-Kata Tjuta National Park(ウルル=カタジュタ国立公園)
オーストラリアで最も有名な観光スポット・エアーズロックです!
「ウルル」というのは、先住民族アボリジニが古来から使っていた呼び名で、最近ではアボリジニの伝統を尊重して「ウルル」と呼ばれることが多いようです。
ウルルは世界で2番目に大きな1枚岩ですが、実際に行ってみると、本当に大きい!見る角度によって様々に姿を変え、圧倒的な存在感を見せつけられました。
そしてウルルに来たら、ぜひ夕日と星空、そして朝日を見ることをお勧めします!刻一刻と色が変化していく姿、真っ赤に照らされたウルルの姿はまさに絶景です。
また、カタジュタも個人的にとても気に入った場所です。
大小のコブのような岩がボコボコと連なった姿はユニークで、ウルルとはまた違った魅力があります。
私たちはThe Vally of the Wind=風の谷 のウォーキングコースを歩きました。
岩の間を縫うように歩いていくとワクワク感と、ビューっと吹き抜ける風は、まさに風の谷!ぜひウルルと合わせて訪れてみてください。
チケットは3日間有効で1人25ドル、私たちは2日かけて散策しました。
Katherine Hot Springs と Matharanka(キャサリンホットスプリングスとマタランカ)
Katherine Hot Springs自然の中にある、森に囲まれた天然温泉です!温泉といっても、日本の温泉のような熱いお湯ではなく、ぬるま湯といった感じ。
それに加えて外気温も高いので、ほとんどお湯の温かさは感じませんが、冷たくもなく、とっても気持ちが良いです!
水の透明度も高く、底まで完全にクリアに見えます。地元の子どもたちも遊びに来ていて、とっても楽しそうでした!
MatharankaにもThermal PoolとBitter Springsという2つの温泉があります。
Thermal PoolはKatherineの温泉よりもやや温かく、水はプールのように青く澄んでいます。
ただ頭上の木にflying foxという大型のコウモリがたくさんいるので、ゆっくりリラックスはできませんでした…。
Bitter Springsは少し流れがあるせせらぎのようなところで、流れに乗ってプカプカと楽しむことができます。どの温泉も水着をお忘れなく!
リフレッシュできること間違いなしです。
Litchfield National Park(リッチフィールド国立公園)
大小様々な滝を楽しむことができる国立公園です。天然の滝壺で泳ぐこともできて、暑い日にはとても気持ちが良いです!(ただしワニがいる…という話もあるようです)私たちも3箇所ほどの滝で泳ぎました。
また、ここには巨大なアリ塚があることでも知られています。
ロードトリップ中たくさんのアリ塚を見てきましたが、確かにここで見たものが1番大きかったように思います。ちなみにオーストラリアでは、服を着せてあるアリ塚をよく見かけました。誰かの遊び心から始まったのかなぁと思いますが、ぜひロードトリップの際は探してみてくださいね。
ノーザンテリトリーのおすすめキャンプ場
Devils Marbles Hotel(有料)
デビルズマーブルズの近くの小さなホテルの外のキャンプ場です。2人でわずか10ドルでした。
プールも自由に入ることができるので、暑いこの地域では嬉しい!また、バーがあるので久々に冷たいビールなどを楽しむのもオススメです。
Curtin Springs Wayside Inn(無料)
ウルルまで1時間ほどのところにあるので、ウルルに行く前後に立ち寄ると便利な場所です。
ホットシャワーは有料で3ドル必要でした。近くにはマウントコーナーという不思議な平べったい山(私たちは最初エアーズロックだと勘違いしました…)が見えたり、トリック写真が撮影できそうな大きな塩湖もあるので、滞在ついでに楽しみましょう。
サウスオーストラリアのおすすめスポット
Coober Pedy(クーバーペディ)
オパール採掘の町、そして地底の都市として知られている小さな町です。
ここは世界最大のオパールの産地で、採掘場や採掘跡(地面に穴が空いているので立ち入り禁止の看板が建っています)が多く見られました。
また、夏には気温が50度を超えるというこの町では、オパール採掘でできた穴を利用して、地下に家を作って住むようになったのだそうです。
そのため地底の都市として知られています。地下のお店や教会などもあり、ひんやりとした地下の暮らしは理にかなっているなぁと感じました。
現在では地上の建物も多くありますが、荒涼とした景色や、地底の独特の空間は、他の町には無い面白さがありました。
Head Of Bight(ヘッドオブバイト)
クジラの子育てを見ることができる施設です。
6月から9月がベストシーズンで、特に7、8月は多くのクジラが見られるそうです。
私が訪れたのは9月半ばでしたが、4組ほどのクジラの親子を見ることができました。
ホエールウォッチングというと船に乗って見に行くというイメージだったのですが、ここは海沿いの遊歩道から、しかもかなり間近で見ることができました。愛らしい親子クジラをこんなに近くで見ることができて、とっても感動!
Umpherston Sinkhole(アンファーストンシンクホール)
Sinkholeとは、地盤沈下などによって地面に大きな穴が空いてしまう現象のこと。
そして、この巨大な穴を庭園にしたものが、こちらのUmpherston Sinkholeです。
緑のつたや葉が穴の壁を覆うように生い茂り、穴の内部にはアジサイなどの花が咲いていて、とても不思議な美しい庭園でした。
サウスオーストラリアのおすすめキャンプ場
Tcharkuldu Rock(無料)
設備はほとんど何もありません。かなり汚いトイレが1つあるくらいでした…。
オススメに入れた理由は、不思議な奇岩だらけの中でキャンプができるから、そして可愛らしい尻尾の太いトカゲが見られたからです。
不便ではありますが、こんな不思議な光景の中でキャンプができるのはオーストラリアならではの楽しみだと思います!
いかがでしたでしょうか?
ぜひロードトリップの計画に役立てていただけると幸いです。
次回はウェスタンオーストラリア、ニューサウスウェルズ、ビクトリアのオススメスポットとキャンプ場について紹介します!