パイレーツライフ(PIRATE LIFE THROWBACK IPA)
種類 | ビール:インディアペールエール |
生産地 | 南オーストラリア州 アデレード ヒンドマーシュ Pirate Life Brewing |
価格帯 | SGD7〜SGD8:(SGD1 = 約80円 / 2019年11月9日現在) |
度数 | 3.5% Alc/Vol |
味
ビールの色は琥珀色で濁っていて、香りはあまり感じません。
泡はモコっとクリーミーでクリームがかった色をしています。
喉ごしが突き抜けるタイプではなく、舌の上でホップがじんわりと広がっていく苦味(余韻)を感じます。
ビールの特長
オーストラリアでビールの歴史は長く、1835年頃には商業化が始まったと言われています。
入植していたイギリスやアメリカなどの影響も大きかったようですが、それらの国のビールに比べて、オーストラリアのビールは度数が高めであることが特徴的です。
また、イギリスではぬるめのビールが一般的なのに対し、オーストラリアでは冷やして飲むのが好まれるそうです。
さて、こちらのPirate Life Brewingは父子によって2014年に設立されたまだ若きブリュワリーです。
設立前は子供たちのJackとRedが、スコットランドの醸造所でビール製造の技術を研磨したのちにオーストラリアへ戻り、そこでも各々に地元の大きな醸造所で修行を重ねます。
そして二人のデビュー作として作られたのが3種類のビールでした。
その中でも今回は、〝PIRATE LIFE THROWBACK IPA〟を飲んでみました。
日本の大手メーカーのビールよりも度数が低いためか、クセが強めの印象があるIPAにしてはとても飲みやすいなと感じます。
IPA特有の苦味は健在ですが、喉越しがさっぱりとしているため料理を選ばない雰囲気があります。
もったりとしていないので、フライなどの油分が強い料理はもちろんのこと、グリルされたステーキ(もちろんオージービーフで!)に素焼きの野菜を添えたシンプルな料理にはピッタリではないでしょうか。
IPAビールにしては非常に飲みやすいので、普段はペールエールやピルスナー寄りのIPA初心者の方でも、一度飲めば気に入っていただけるテイストだと思います。
缶のデザインもクラフト感満載ながら先進的でオシャレなので、女性にも手に取りやすいデザインなのもポイント。
本物志向のビールラヴァーへの差し入れなど、特別なシーンでもぜひおすすめしたいビールです。
余談になりますが、個人的には缶の淵にデザインされたモチーフがお気に入りなのですが、さて、こちらは何かの模様のようですね。
一体何のモチーフなのか気づいた方は、まさにビール通と言えるかもしれません。テイストだけではなく、細部にまで遊び心が配置されたこちらのビールをぜひ味わってみてください!
まとめ
シンガポールと地理的、経済的な距離の近いオーストラリアからは、ワインだけではなく日本ではあまり見かけることの少ないビールもよく流通しています。
最近はシンガポール内にも独自の醸造所ができつつありますが、原材料をはじめ気候・技術の歴史が長いオーストラリアのビールは、多少高くとも、愛好家たちにとっては欠かせないお酒なのです。
シンガポールでは油を使った料理が多いこともあり、しっかりとした味わいのビールの人気が昨今上昇しているようです。
昨年2018年にはオーストラリア料理やクラフトビールが楽しめる大きめのパブもオープンし盛況を見せていることからも、今後もさらにシンガポールにおいて、オーストラリアビールの浸透が進んでいくことが見込まれます。