オーストラリアでバイクに乗ろう!―バイク事情と免許について―

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バイカーにとって憧れの地、オーストラリア!透き通った青い海を眺めながら走ったり、どこまでも続く広大な大地を走り抜けたりと、バイク好きなら一度はツーリングに出掛けてみたいと思いませんか?

その夢、今から叶えましょう。海外でバイクに乗ったことが無い人や、これからバイクに挑戦しようと思っている人に向けて、オーストラリアでバイクを楽しむのに必要な情報を3回に分けてお伝えしています。

2020年は世界中でバイクの売り上げが急上昇

世界中が未だかつて出会ったことの無いような混乱に陥った2020年。誰もがこれまでの生活スタイルから大きな変化を迫られました。

それと同時に新たな価値観に気が付きだした人も多いはずです。自宅で過ごす時間が増えたことで、寝に帰るだけだった家をより快適に過ごせるように改造してみたり、オンラインで楽しめる趣味を見つけたりと形は様々ですが、大変な中でも人々は新たな楽しみを見つけて人生を楽しもうとしています。

そんな流れに乗っているのが、バイク業界!実は2020年は世界的に見てバイクの売り上げが上昇しました。

例えば、日本では国内販売数が23%も増加したのです。

その要因として考えられているのが、新型コロナウィルスの感染拡大で公共交通機関を避ける動きが広がり、通勤のためバイクを買い求めている人が増えたから。

そう、バイクはコロナ予防で鉄則になる三密が回避できる乗り物なのです。

もちろん車であっても窓を開けて換気を行えば大丈夫との考えもありますが、一人で乗っているならまだしも複数人では狭い空間に人が密集することになり、感染リスクが高まります。

一方で、バイクは基本的に一人で乗る乗り物なので、他人との接触もなく、密閉空間もなりことから感染リスクが低く、販売増加に繋がりました。

思いもよらぬ理由でバイカー生活を始めた人たちも、バイクに跨り風を切って走り出すとその魅力にハマり通勤だけでなくプライベートでも楽しみだしています!この流れはコロナ禍が終息しても続くかもしれません。

オーストラリアでもバイクの売り上げが急増!でも、少し様子が違う・・・?

オーストラリアにおいても、コロナ禍でバイク売り上げは数年ぶりに増加しました。しかし、オーストラリアの状況は他の国と少し異なっています。

詳しく見ていくと、バイクの売り上げは4年ぶりの増加、総売上高は前年から比べて2020年は22.1%も上昇しただけでなく業界最高の年間売上高までも記録しました。

バイクの種類別では、ロード、オフロード、OHV、スクーターの4つの主要な市場のうち、この1年間で販売台数が急増したのはオフロードとOHVになります。

オフロードは30.1%、OHVは38.8%という驚異的な伸びを記録しました。その一方で、ロードバイクは9.2%の増加にとどまり、スクーターにいたっては11%もの減少となったのです。

そう、この数字からも分かるようにオーストラリアでバイクの売り上げが急増したのは、他国のように通勤などの移動手段としてというよりはアクティビティとしてのバイクを購入する人が増えたように見えます。では、それは何故起こったのでしょうか?

オーストラリアは世界的に見ても新型コロナウィルス感染者を抑えられている国の1つです。そのため、これまで通りに通勤できた?いいえ、違います。それとは違った理由が見えてきました。

オーストラリアのバイク事情

オーストラリアではバイクは移動手段としてよりも趣味として認識されています。

その要因の1つとして挙げられているのが、維持費が高いこと。

例えば、日本だと原付および250㏄以下のバイクには車検制度がありませんので車検費用は掛かりません。

しかしオーストラリアだと公道を走るバイクには排気量やサイズに関わらず車検を通っているものである必要があります。

しかもオーストラリアの車検は、車もバイクも1年毎の更新!そのため通勤のための小型バイクだとしても、それなりの維持費が毎年かかってきます。

これが大型バイクになると、ほぼ車の維持費と変わらない値段になり、それならばバイクよりも車を所持しようと考える人が多いのが現状です。

しかし多くのバイカー達がオーストラリアでツーリングをしたいとやってくるのも事実。

そのため、旅行者のためのレンタルバイクも充実しているのが特徴です。自分の愛車で走り抜けたい!と思っても、なかなかバイクを海外から持ってくるのは手続き・コスト・時間的にも大変ですよね。

そこでレンタルバイクを利用して、もっと気軽にオーストラリアでツーリングを楽しんでいっているのです。

オーストラリアでバイクの免許はどうやって取るの?

さぁ、オーストラリアでのバイク生活に興味が湧いてきたら1番に考えなくてはならないのが、運転免許。

実はオーストラリアのバイクの免許には、日本の様に大型・中型・小型と原付という区別はありません。

そのため日本で取得した中型免許でもオーストラリア免許に書き換えた場合は、大型バイクにも乗ることができます。

オーストラリアでどの様にしてバイクに乗るかは、滞在期間やビザの種類により最適な運転免許証や免許証取得方法は変わってきます。そこで自分にあったピッタリな方法を探していきましょう。

また注意すべき点として、オーストラリアでは自動車やバイクの運転に関する法律や規則は州ごとに異なります。必ず滞在先の州のルールを確認するようにしてください。

先ず短期間の旅行や留学をする方の場合は、国際運転免許証か、日本の運転免許証に正式な英訳を付ければ車やバイクの運転ができます。

ただし国際運転免許証は、各州によって使用期限が定められている場合があります。

例えばNSW州では国際運転免許証での有効期限は3か月となっていますが、これは自家用車の場合でレンタカーやレンタルバイクの場合は1年間有効です。

そして日本の運転免許証に正式な英訳を付ける場合も、誰が訳しても良いわけではなく各州によって翻訳先の指定があります。特に滞在期間が短い場合は、英訳の依頼などを省略するためにも日本で国際運転免許証を取得していくのをお勧めします。

長期間の留学や滞在をする方の場合は、上記の方法以外に日本の運転免許証をオーストラリアの運転免許証に書き換える方法と、オーストラリアの運転免許証を取得することもできます。

特にオーストラリアの運転免許証は身分証明としても使えるので現地で生活していく上で大変便利です。

そして、オーストラリアでは日本の運転免許証があれば学科と実技試験が免除されますので必要書類を集めて申請料を払うだけで終わります。

そしてオーストラリアでバイクの運転免許を取得する場合は、日本と同じく学科試験や実技試験をパスするだけでなく、運転実習が必要な場合もあります。

その場合は、視力検査、学科試験に合格して仮免許を取得した後、さらに数か月の運転実習が課せられ、実技試験に合格して初めて初心者免許が交付されます。

また教習所は現地では一般的ではありませんが、大きな都市に行くと日本人向けにバイクや車の教習を行う教習所のサービスもありますので、言葉に不安がある方には特にお勧めです。

各州の詳しい規定や申請方法などはコチラから確認できますので、滞在先の情報を調べてからどの方法でバイクの運転免許証を所持するのか考えてみてください!

オーストラリアの交通ルール

オーストラリアは日本と同じく左側通行なので、交通ルールで混乱することがありません。

また道路標識はもちろん英語で表記されていますが、多くの場合イラストで意味は理解できようになっているので安心です。

ただし1つだけ注意すべきは、ラウンドバウトと呼ばれる円形の環状交差点。これがそこかしこにあるので、運転方法は知らないと事故の元になりかねません。

ラウンドバウトの交差点に進入する際は、常に自分の右側から来る走行車を優先させます。

そして行きたい方向へウインカーを出し、右から来る走行車がないことを確認してから進入しましょう。

更に詳しい内容が知りたい人には、NSW政府が発行する日本語で書かれた「道路利用者のハンドブック」があります。NSW州の交通ルールから運転免許の取り方から詳しく説明してありますので、一度目を通しておくと良いでしょう。

コロナ禍の中で、改めて注目が集まっているバイク!

バイクは交通手段だけでなく、新たな世界へと連れ出してくれる素敵な相棒になる可能性を秘めています。

オーストラリアでバイクに乗って道を走れば、その豊かな自然をより直接的に感じることができること間違いなし!今から新たな趣味を始めてみませんか?


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