広大なオーストラリアの領土の、実に約3分の1を占める、オーストラリア最大の州、西オーストラリア州(Western Australia)。
ここに、住みやすい都市の世界的ランキングにおいて、「世界で最も美しい都市」として選ばれたことのある都市、パース(Perth)があります。
西オーストラリア州の州都でもあるパースは、オーストラリアで第4の人口を持ち、モダンでクリーンな都市部と、ユニークで雄大な自然が広がる郊外とがなす魅力に溢れた土地です。
今回は、そんなパースの見どころ満載な7泊8日のロードトリップを紹介したいと思います。
1日目:パースに到着
パースへは日本からも直行便が就航しており、約10時間の飛行時間で到着できます。
空港から、市内へは、荷物も多いため、タクシーでの移動が早くお勧めです。
オーストラリアでは配車アプリのウーバータクシーが人気で、料金も通常のタクシーよりも割安なので、このアプリを事前にインストールしておくと、市内観光も移動がスムーズ。 パース市内は教会や市役所といった、歴史的な建築と高層ビルが不思議なコントラストを醸し出しています。
メインストリートのロンドンコートでは、ショッピングも楽しめますし、おしゃれなカフェが立ち並んでいます。 パース市内から、タクシーで10分程度で行ける、キングスパークも見どころ満載です。
展望台からは、パース市内が一望でき、ボタニカルガーデン、戦争記念碑、バーベキュー施設もあるので、年齢を問わず楽しむことができます。
市内での宿泊は、インターコンチネンタルがお勧め。
どこからでもアクセスしやすく、翌日からのレンタカーの手配にも困りません。
2日目:レンタカーを借りて、いよいよロードトリップ
ホテル近くにあるカフェ、La Veen Coffee – Heritageで朝食。
ここは、パースで一番美味しいカフェとして、雑誌で何度も紹介されたこともあり、フルーツたっぷりのアサイボウルや、半熟卵が乗ったShakshukaがローカルにもとても人気です。
朝食の後は、レンタカーを借りて、いよいよパース郊外のロードトリップに向けて出発です。
レンタカーの便利な使い方はこちらをご参考ください。
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途中、カフェなどに寄りながら、2時間くらいのドライブで、ランセリン(Lancelin)という都市に着きます。
ここはLancelin Sand Dunesと言って、ビーチ近くに巨大な砂丘があります。
西オーストラリアの雪とも言われる程、真っ白で、遙か遠くからでも、真っ青な空との対比がくっきりとしていて、とても綺麗な砂丘です。
砂丘では15オーストラリアドルで、サンドボードをレンタルすることができ、砂滑りを楽しむことができます。
また、別途ツアーに申し込めば、ランドクルーザーでデザートサファリさながらの走りを体験できるアクティビティーもあります。
残念ながら、ランセリンは小さな町なので、宿泊施設の選択肢は狭いですが、Lancelin beach hotel はベーシックながら、フレンドリーなサービスで快適に過ごすことができました。
ただ、レストランが閉まるのが、非常に早いので、ディナーは、早く済ませて、ディナー後、ビーチに散歩に行ったり、隣接しているバーでゆっくりするのがお勧めです。
3日目:ナンバン国立公園からサバンテス
ホテルから車で15分程度のところにある、Lobbster Trap Cafeは、オーストラリアの代表的な朝食、スマッシュドアボ(Smashed avocado)とチャイラテが人気のカフェです。 朝食の後は、車で約45分、北に向かったところにある、ナンバン国立公園内にあるピナクルズ(The Pinnacles)を見に行きます。
ピナクルズとは、石灰岩が、何万年もの時間をかけて、削り取られ、奇妙な形をした奇岩になったものを言います。
東京ディズニーランドの5倍の広さの敷地に、何千個もの奇岩が立っている様は、地球上の景色とは思えないほど圧巻。
公園内は、一部車での侵入可能なルートもありますが、2時間くらいかかる徒歩でのルートをじっくり歩いてみるのが、一番お勧めです。
なお、砂漠の真ん中にあるので、季節に関わらず、日除けと飲料水はしっかり用意されて行かれてください。
ランチは、ピナクルズから車で20分ほど北に行った、サバンティーズ(Cervantes)という町に、ロブスター/オイスター養殖場が点在しているので、そこでフレッシュシーフードを試してみるのも良いでしょう。
Lobster Shackというレストランがお勧めの一つです。ただ、観光バスのツアーにも組み込まれていて、お昼時は非常に混むので要注意です。
ホテルは前日と同様の場所に宿泊。
ホテル隣のビーチは、風が強いこともあり、カイトサーフィンでとても有名なビーチです。
ホテルには、テラスがあるので、ホテル隣の小さな酒屋でワインを購入して、星空を楽しむのも、空気の澄んだパース郊外ならではの、夜の楽しみ方です。
4日目:ダンズボローのワイナリー
前日のLobbster Trap Cafeをとても気に入ったので、朝食は再度、同じ場所で。
レビューで高評価だった、サラダやアサイボウルも、日本とは少し変わったアレンジでとても美味しかったです。 この日は、AirBnBで借りたビーチハウスがあるダンズボロー(Dunsborough)という町まで、4時間のドライブ。
途中、ワインテイストにFlametree Winesというワイナリーに立ち寄りました。
西オーストラリア州は、一般的に赤ワインが有名ですが、このワイナリーは白ワインを主に取り扱っています。
ワイナリーでしかない、限定ワインや特別セール品を買い込み、AirBnBでの夕食に備えます。
道すがら、スーパーマーケットで夕食の食材を買い込み、ビーチハウスへ。
ダンズボロー自体は、小さな可愛い町で、特に何もありませんが、レンタルしたビーチハウスは、本当にビーチに真隣の大きな家で、とても快適でした。
5日目:マンモス鍾乳洞(Mammoth cave)
近くのケープナチュラリスト灯台(Cape Natruraliste Lighthouse)と、シュガーローフロック(Sugarloaf Rock)というビーチへ散歩へ。
見晴らしが良い岬に灯台があり、三方が開けた海という景観は日本ではなかなか見れない景色だと思います。
残念ながら、カフェは閉まっていましたが、小さなミュージアムが地元の野生動物の紹介をしていました。
常に非常に風が強く、夏場はハエも多いとのことなので、上着を用意しておいた方が良いかもしれません。
ビーチは、砂のビーチではなく、岩が突き出た海岸線で魚釣りをしている人も多く見られました。
ハイキングや、バードウォッチイングに絶好のスポットで、希少な鳥が生息していることでも知られています。
運がよければ、沖を泳ぐクジラに出会えることもあります。 一旦ビーチハウスに戻り、遅めの朝食を取った後、車で20分くらい離れたCanal Rock Brideという海に架った橋へ。
午前中に行ったシュガーローフロックと似ていますが、こちらの方が岩の規模や、全体的な見どころの規模が大きく、訪れている人の数もかなり多かったです。
荒い波の間を、濡れないように歩き回るのは、意外と童心に返って楽しめます。
水が非常に綺麗で透き通っており、橋の上からでも魚がよく見え、シュノーケルリングを楽しんでいる家族連れもいました。 今日のメインのマンモス鍾乳洞(Mammoth cave)へ向かいます。
この辺りには4つの鍾乳洞がありますが、このマンモス鍾乳洞は予約なしで、各自で回れます。
2時間くらい滞在しましたが、化石や絶滅種の骨の展示などもあり、興味深いです。鍾乳洞の出口は、森に開けた穴の底から、上がる形になっており、自然を満喫できました。
(※歩きやすい靴が必須です。)
ビーチハウスに帰る途中には、鍾乳洞から続くCaves Road沿にワインナリーがあり、夕食のワインをそこで調達。
6日目:フリーマントル(Fremantle)まで3時間のドライブ
軽く朝食を取って、ビーチハウスをチェックアウト。
パースの南西2kmに位置する、フリーマントル(Fremantle)という少し大きめの町に向けて、3時間のドライブ。 途中、海沿いにあるバッセルトン桟橋(Busselton jetty)で、ランチ休憩。
ここは海に突き出た長い桟橋が有名なビーチで、桟橋を走るおもちゃのような汽車に乗ることができます。
目の前に広がる青い海に、白い桟橋が映えて、素敵な写真が撮れることで、地元の人にも人気です。
日中もとても美しい景観でしたが、夕焼け時も非常に綺麗だそうです。
季節によっては、この桟橋からクジラウォッチのツアーも開催されるそうです。
おしゃれなカフェもたくさんあり、時間が許せば、この町で1泊するのも悪くないかなと思います。
フリーマントルは、明日訪れるロットネスト島へのフェリーが出ている町でもあり、毎週末開催されるマーケットもとても見応えがあります。
新鮮な食料品から、骨董品、ーお土産物まで商品が売られており、その中でもオーストラリア産のアロマオイルは、質が高く、余分な化学物質も入っていないので、お勧めです。
1879年から開催されており、非常に歴史のあるマーケットでもあります。
ディナーは、フリーマントルの中心地にあるブレッド・イン・コモン(Bred in Common)という、港町ならではの古い倉庫を改造したおしゃれなレストランで。
料理は、フュージョンスタイルで、奇想天外な素材を絶妙なバランスで組み合わせており、パースに行ったら必ず足を伸ばして、試して見てほしいレストランです。
滞在はフリーマントルでは一番の高級ホテルと言われるエスプラネードホテル(Esplanade Hotel)。
イギリス統治時代からある歴史的な建物なので、クラッシックで上品な感じのホテルでした。
クィーンサイズベットで、バスタブもあり、共有プールもあるので、必要なベーシックな物は全て揃っていました。
レストラン街にも、フェリーターミナルにも近く非常にアクセスも良かったです。
7日目:いよいよロットネスト島へ
ホテルから歩いてすぐの、アートギャラリーとカフェが融合したおしゃれな空間、Moore & Moore cafeで朝食。
ドリンクも食事もとてもクオリティーが高く、健康にも、デザインにも拘っていて、キムチを使ったバーガーなど一風変わったメニューもありました。
カフェから歩いて、10分くらいのB Shedフェリーターミナルからフェリーに乗り込みいよいよロットネスト島へ。
言わずと知れた「世界一幸せな動物」と呼ばれるワラビー、クォッカがいる島まで、フェリーで30分。
島は自転車か公共のバスでしか回ることができないため、余裕を持って、1週間くらい前にフェリーとレンタサイクルのチケットを購入しておくのがお勧めです。 クォッカはこのロットネスト島にしか生息していませんが、一旦島を自転車で回り始めると、島中のありとあらゆるところにいます。
天敵がいないためか、人を恐れることもなく、膝にの這い上がってくるクォッカもおり、とても人懐っこいです。
高い透明度を誇る海と可愛いクォッカだけでも、十分に丸一日ロットネスト島を楽しめますが、それ以外にもシュノーケルリングや、ダイビング、サーフィンなどのアクティビティーをすることもできます。
1日中ロットネスト島を自転車で回るのは、かなり体力を消耗するので、フリーマントルに帰って来てからの、ディナーは、フェリーターミナルの反対の港にある、ホテルにも近場のビール醸造所に併設したレストラン、リトルクリーチャーズ(Little creature brewing)で。
日本にも上陸した有名なパース発祥のビールブランドの経営するレストランなので、何種類もある地ビールはもちろんのこと、ビールに合う食事も満載です。
ビール党ではない人は、ピップスウィーク アップサイダーという甘さ控えめのリンゴ酒もあり、女性にもとても人気です。
8日目:Duck duck Bruceで最後の朝食
最終日は、フリーマントルからパース空港に直行して、レンタカーを返却したら、今回のロードトリップは終了。
その前に、ホテルの近くのDuck duck Bruceというカフェで朝食を。
ここは朝食が非常に有名なカフェで、トリップアドバイザーでもフリーマントルのレストラン179軒のうち1位をキープしています。
人気がありすぎるので、かなり混んではいますが、待ってみる価値のあるレストランです。
素材から、調味料までこだわり抜いて、前衛的なスタイルのメニューばかりなので、1回で全て試でないのが残念ですが、こういったリッチな食文化もあるパース、1度では広いパースを全ては網羅できないので、またいつか来て見たいと思いました。
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